toshimichanの日記

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2021-07-20から1日間の記事一覧

無駄な青春

努力は必ず報われる。 流した汗は裏切らない。 中途半端な青春時代の俺には 掴み取りたい栄冠があった。 しかし、 結果は5位。 表彰台にはあと、 2歩も足りなかった。 追い込みは正に中途半端の 極みだった。 それでも、立派だ、胸を張って クラブに帰れる…

みさえとチャエ 2

そして、何よりも厄介だったのは、 美紗絵がチャエに嫉妬をする事 だった。 これが美紗絵と離別しなければなら なかった理由なのだ。 えっと、ここまでは理解して頂けた のだろうか? 美紗絵とチャエの一人二役的な展開。 実際に始めは演技だとしか思え なか…

みさえとチャエ

先ずは美紗絵の名前から 俺はみさえって呼んでたのは、 みさえが美紗絵の時だけだった。 その他の時の呼び名はチャエ。 美紗絵とチャエ。 俺は同時に、同時期に二人の女と 同じマンションで同棲してたのだ。 実に分かり難い入り方をしてしまった 様だ。 皆さ…

直後の果て

ベッドで項垂れたまま、 薄汚い涙を流し続けていた。 俺は泣いているんだなって、 俯瞰で眺めている自分が傍にいる。 何日間も、シャワーも浴びず、 風呂にも入ってない汚ならしく、 みすぼらしい男が、 不様でみっともない姿で泣いていた。 掻きむしって、…

その直後

自殺を考え、 自殺すら考えられなくなり、 ぽつんと独り部屋の隅っこで 膝を抱えて過ごしてた。 暮らして来た生活を思い出す訳でもなく、 思い出を反芻するでもなく、 何を食べ、何時トイレに立った のかさえ全く覚えていないし、 何日間そうしていたのかも …

ストーンウォッシュ

ヤマハXJ750に跨がり、エンジンをかける。 横浜インターから東名高速に乗り、 ひたすらアクセルを握り走り続けた。 センターラインがライトに浮かんでは消えを繰り返し永遠に点滅している様な錯覚を覚える。 時々、大型トラックがノロノロと車線を塞ぎ、…

背負い坂

僅か半年の同棲をして、 別れてしまった彼女。 早苗の思い出です。 銀杏の鮮やか新緑を水銀灯の 鋭い光が突き抜けて降り注ぐ。 まだ、肌に刺さるような冷たさが 残る夜風が葉を揺らしアスファル トの路面で影が踊ってた。 淡い血管が透き通る様に見える 白い…

中坊の夫婦感

中学の1年位の頃だったろうか? 当時付き合っていた彼女がいた。 付き合う切っ掛けは、 単純に小学校時代からの友達 だったからなのだが、 付き合い初めの頃の彼女は、 とてもお世辞にも可愛いとか 綺麗とは言えない女の子だった。 しかし、付き合っている…

言わない方が、、

と、対面座位。 みさえの場合は、 おっぱいがドォ~ンと 目の前に来て、 顔を埋めたり、 頬刷りしたりと、 綺麗で見事なおっぱいを 堪能しつつ、 ズッシリと脚にのし掛かる お尻の重量が重かった筈なのに、 家内は、顔が目の前来てしまい、 たいして大きくな…

言わない方が、、、

墓場まで持って行かなければ ならない秘密って、 人にはあると思うんです。 つい、 うっかり人を殺しちゃった。 なんて大それた内容じゃなくて、 落ちてた財布を拾って 中の現金をネコババした。 くらいの罪なのかな? いやいや、 それもかなりの罪かな? い…

ウザくら

残された僅かな時間に 私はどれだけの 傷跡を残せるかな 足元に絡み着く 薄くて淡い色した 桜の花びらが ミュールの隙間に 入り込んで 貴方に向いた足が 進まない ここまでならば 睫毛が触れる程 近づきたいのに いったい何枚の 花びらが 二人の間に舞ってい…

語り物

言葉は感性から湧き出る雫 涙の様に、涎の様に、 五感が受けた刺激に 無意識に染み出る躰の反応 だけど、それを素直に 言い現してはいけない 咀嚼して、磨いて、温めて 吐き出す。 だって 言葉は時として 鋭い刃物になるから だけど、そうすると、 人は自ず…

話し逸れ捲り

俺は女を選べなかった男。 逆に言えば、選んでくれた女に 拾われた男なんだよな。 好きになった女の眼中には、 俺は男としての価値はなかったのだ。 てか、その相手に気持ちは伝えては いないのだから、 評価すらされてないんだよな。 告白が出来ないヘタレ…

家族葬

この頃、 人が亡くなると家族葬と 言うのが流行っている。 と言うか、このご時世なので、 人が集まる事は避けられては いるようですが、 世界がそうなる以前からの話しです。 昔は、家族や身内が亡くなると、 その家族は訃報を誰に、 どんな関係の人までに …

虹の天使

虹に天使が腰掛けていた。 「ねえねえ、貴女は何処から来たの?」 明るいトーンの声と屈託のない笑顔に 女は視線を合わせないまま俯き 立っている足元に向かって応えた。 「どうして、そんな事を聞くの?」 「駄目だよ、質問に疑問で応えるのは ルール違反だよ。 …

戦争の結末

いい女がなりふり構わず 本心を吐き出し始めたら、 その射程範囲に居てはならない。 直ぐに、その場から 逃げなくてはならない。 増して、 それが切羽詰まった 告白だったなら、 射程距離はICBM級に及ぶ。 ロックオンされてしまう前に、 大陸を超音速で逃げ…

シャボン玉

貴方の息が ふぅー、ふぅーと 吹き付けられて ポロリン、ふわりと 出来たシャボン玉。 七色の渦が流れる虹を纏い 風に舞い上がる。 私はその中から ふわりと貴方を 眺めていました。 いつ割れるか 分からない 薄くて儚い 皮膜に包まれて ほんの一時 貴方の視…

老い

庭の梅が咲き散らかり ボケの蕾が膨らんで 春を待ちわびてる。 昼ちょっと前、 植える時期が遅かった チューリップに、 追い肥を上げて やがて 咲き乱れるであろう 景色を思い描く。 とうとう枯れたな 俺の下半身は。。。

猫舌

唇を重ねている間に、 あっと言う間に 冷めてしまったコーヒーに 罪はないけど、 余りにも 猫舌が過ぎる貴方の作戦に 私はまんまとはめられた様ね。 私の気持ちは 熱いままだけど、 その熱さには 気付いてはくれないのかしら。 カップも温めずに サイフォン…

許し難し

そのヘアスタイルって、 ふわふわ感が軽くて、 自然な明るさのカラーが 似合ってる。 可愛いよね。 ネイルもちょうどいい ピンク色のあしらいが、 春っぽくていい感じ。 カラコンと唇の色の マッチングが凄く 笑顔に合ってて、 シャドーも可愛い色合いだね。…

儚月

真っ青な空に ほとんど溶け込んでる半月 もう陽も高く 朝とも言えない一時に そんな処で なにを頑張ってるのやら 熱いカフェオレ片手に 見上げた空には 根性だけでは 生き残れない 儚さが浮かんでた

雪雲

愛人宅のマンションのベッドで 帰り支度を始め様としていたら、 西の空から巨大な雪雲の塊が じわじわと迫って来るのが ハッキリと見えた。 ダークグレーの不吉な奴らは、 やがてこの街、俺の頭上に やって来るだろう。 不意に、 逃げ場のない不安感に襲われ…

寝顔

朝日が薄いピンク色のカーテンを すり抜けて、 寝室の一番奥にベッドにまで 届く頃。 寝顔が幼く穏やかで、 頬には乾いた涙の跡が 白く弧を描き 産毛に白く浮かんでる。 夕べの夜更けに仕上げてた筈の ネイルが もうこんなにも剥がれ掛けてる。 いったい彼女…

ひろみ手記

出逢って間もない頃に、彼女を元気付けるために何度も何度も励まし続けていた俺に対して、彼女がその応えとして書いた手記。 本人の了承済みです。 ご注意と致しましては、暗くなりますので御覚悟の程を宜しくお願いします。 限界になっているのに 助けてと…

OL風景 2

あの、田中さん。 田中さんてばっ、 それっ、内緒話しをする 声の大きさじゃないんですけど! ただ共感だけしてくれれば いいのに、 なんで慰めようとして 理屈を語り出しちゃうのよ。 ウザいから止めてね。 負けるが勝ちだなんて、 そんな理屈なんかないよ…

OL風景 1

いくら薄化粧だからって、 ワイシャツは白いんですが。 少しは気を遣ってって、 それどころじゃないのかな? 抱き締めちまっていい状況かな? この女子は泣かないだろふつー。 ミスじゃないよな、 プライドなのかな? 泣き顔が可愛いのは貴重だね。 出来る女…

意地、ヤケクソ

下らない。 実に下らな過ぎる。 三流の雑魚大学卒で中途採用。 始めから出世の道などはなかった。 便利に使い回され、 面倒な仕事を押し付けられて、 ホイホイと従って来た。 客先でトラブルが発生すれば、 声が掛かり、東北から関西圏を 車で走り回っては、…

楽しい仕事

好きな仕事に就く。 新卒者の皆さんは、そんな夢を抱いて会社を決めて、面接や試験を受けるのでしょうね。 自分の将来を描いて社会に旅立つ。 若さっていいですよねぇ。 染々としちゃいます。 かくゆう私も新卒の頃は、自分のやりたい仕事、好きな設計の仕事…

ったく、もう!

仕事をしていると、と言うか、 世間的には、良く、 努力してできる様になれた人を エライ❗ って褒め称える風潮がある。 なにそれ! 努力しなきゃ できなかったんだよね? 普通じゃ使えない 奴なんだよね? それってダメな 奴じゃないのかな? 使えない奴じゃ…

ださい治虫

満月を拝むやうに手をあはせ 白き息を吹き掛ける こよひの月はきれひですね 僕のとひに 手を伸ばせば届くかも 君のかすれた聲に 僕は童のやうに笑つてゐた