toshimichanの日記

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2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

未刊の小夜 2

俺は、無茶な恋愛をして来たんだと思ってる。 まだまだ子供だった中学の頃には、 彼女を可愛いとか好きとかの基準ではなく、ただただ性欲の吐け口としか扱っていなかった。 求めれば、場所や時間の状況が許される限り必ず、どんな要求にも応じてくれたし、応…

未刊の小夜 1

多分、俺の中に脈々と眠るサディストとしての片鱗をマゾヒストの彼女は見抜いていたのかも知れない。 確かに俺はまだ低学年の頃から、幼馴染みだった彼女に対して遠慮や手加減をする事がなかったんだ。 とは言っても、喧嘩をして興奮の余りに殴る蹴る等の暴…

電車内での

帰りの電車の車内。 ドア際の手摺にもたれ掛かっていると、ふと、反対側に同じようにもたれ掛かっている女性と視線がぶつかった。 少し愁いのある、妙齢な感じのおとなしそうな美人さん。 ほんの一瞬だったが、明らかにお互いを見詰め合い、得体の知れない某…

砕岩師

やれやれと思ったのは、それは厄介とか面倒と言う意味ではなく、彼女のそのあっけらかんとした仕草と笑顔がこれからする事に対しての言動とはそぐわない女だなと、ちょっと呆れたからだ。 「お帰りなさい。」 「いや、違うしっ、帰る家は別にあるんだしっ。…

取り留めのない話し

別に、性奴隷が欲しかった分けではなかったんだ。 人並みに、待ち合わせをして映画を観たり、動物園や水族館とかに行ってデートをしたり、たまにはちょっと気取ったレストランで食事をしたり。 求めれば応じてくれて、求められれば望む事をして上げて。 そう…

Twitter語録

私が今、このまま死んでしまったら、 絶対に成仏なんかできないよ。 ずっとこの世で 貴方の側から離れずに、 これから貴方が出会う全て女を 呪ってしまうと思うんだ。 貴方が与えてくれる 激しい愛撫で 遠退いて行く意識の中で いつもそんな事を思ってる。 …

10年振り

10年振りだった。 たった4年足らずの付き合いに終止符を打ったのは、彼女の浮気?が原因だったと記憶していた。 アラサーとは言え、元々未婚の女性が既婚者の俺なんかと付き合っている事自体に無理はあったのは確かだった。 そう考えれば、既婚者の俺が彼…