toshimichanの日記

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串の輝き 3

先端が乳線のシコリに達した様だった。
串を押すとシコリを抑えている指先にシンクロする動きが伝わって来る。
と同時に、その動きに敏感に反応して彼女の表情が歪むのだった。

触り慣れた柔らかい彼女の乳房に、俺の左手の五本指が、力任せにめり込んでいる。
グニャリと歪み、パンパンに張り詰めた皮膚が艶めいている。
無惨にも逃げ場のない、ひしゃげた乳房が憐れだった。

グイッと串を押し込むと、グリッと逃げる乳線。
頭が退け反り、首の頸動脈が浮き上がり、低い押し潰された呻き声が喉の奥から天に向かって吐き出される。
更に突き立てる様に、容赦なく力を加えると、意外にあっさりと乳線のシコリが突き破れた様だった。
左の指先が捕らえていたシコリのほぼ中央を硬い串が突き抜けているのを確認出来るのだった。

「凄い、凄く痛いよ」
「分かる?ねえ、分かってよ」
「嬉しいのね、堪らなく嬉しくて、嬉しさが我慢できないよ」
震える唇から掠れた声が零れ落ちて行く。
額からは、痛みを堪えて出た脂汗なのだろう、粒を結んで流れ落ちようとしていた。
その下の、真っ直ぐに俺を見詰める瞳は溢れ出した涙で潤んでいる。
なんと言う表情なのだろうか。
総体的には幸せそうに見えるのだが、痛みを堪えた疲れが滲み、
追い詰められた哀しさが混じり、
期待を抱く切なさが込められているのだ。
彼女のこんな表情は、こんな特殊な状況下でしか見る事の出来ない、特別で滅多に目にする事の出来ない、複雑化した感情の現れだった。
俺は口付けをせずには居られなくなった。
愛おしく可愛い従順な彼女。
幾重にも重ねた感情を現した表情は
妖艶と幼さの相反する女の性を併せ持った、この瞬間にしか表れない奇跡の表情だった。