イケない事はあっても勃たない事はなかった。
一度彼女の口の中に含まれてしまえば、俺は瞬く間に強張り元気に猛る事が出来たんだ。
勃ってしまえば、彼女は自由に股がり思うがままに自身の中に埋め込み、その使い途を楽しんでいた。
朝に晩に、勿論夜のベッドの中でも。
その切っ掛けと状況が整っている時ならば、何時でも自由気ままに勃たされていた俺は彼女の口へ、膣へと頻繁に排出していた。
そんな日常だったので、俺から彼女を求める事はほとんどなかったんだ。
確か、そんな名前の付いた症状があると聞いた事があったけど、
俺は彼女にいつ求められても、何度も求められても、嫌じゃなかったし辛くもなかったし、応えて上げたかったんだ。
だって、愛していたんだから望まれれば、精一杯の愛情で彼女との繋がりを大切にしたかったから。
それはまるで、一つの体になろうと試行錯誤するかの様な求められ方でもあった。
それは決して、性欲だけを解消するための交わりだけじゃなかったし、
結びあった体は無理の無い自然体として、俺の体は常に彼女の体の中で勃ていたんだ。
そうしている時の彼女は、本気で俺を胎内に取り込もうとしてくれていたし、
確実に俺を欲しがってくれていた。
その夢中になってくれている姿には、躊躇もなければ恥ずかしさや遠慮もなく、ただひたすら彼女は己の胎内が命ずるがままに、俺の内側から涌き出る彼女への情感を欲するかの様に、求めて来たんだ
休みの日ともなれば、朝から夜中まで出来る限り中に入れている様にしていたし、勃て続けていられない時にはクンニをして上げていた。
常に彼女の性器には俺の体の何処かを入れていたし、触れている様にして上げていたんだ。
彼女は常時、性的な刺激に溺れていたがっていたんだ。
それは生理中であろうと、血だらけになりながら、その腹痛に悩まされている日ですら、多少の腹痛くらいならば、躊躇う事なくセックスをしたし、触り続けていたんだ。
もちろん、血液臭がしている中で血だらけになりながらセックスもしていたし、経血を避けながらクンニもしていたんだ。
腹痛に勝る欲望が彼女を突き動かしていたんだと思う。
淫乱。
などと言う言葉で、自分が愛している彼女の事を表現なんて、絶対にしたくはないのだが、
確かに常軌を逸している性欲なのは事実なのは認めざるを得なかった。
かと言って、人目をはばからずに求めて来る様な事は絶対になかったし、
寧ろ、
同じ社内で働いているにも関わらず、社内の廊下ですれ違ったとしても、儀礼的な挨拶を交わすだけで、俺達二人が一緒に暮らしている事を知っている社員は一人もいなかった。
一緒に買い物等に出掛けたとしても、手も繋がないし、ベタベタとくっついて歩く様な事もしなかった。
しかし一歩、マンションのドアに入れば、突然に豹変して、俺の手を股間に導いたり、激しいキスを浴びせて来たりするのだった。
そんな状態で半年も過ぎる頃には、マンネリ化が始まり、繋がり方や責め方に工夫をしなければ彼女を簡単には絶頂まで誘う事が難しくなり始めたのだった。
時には彼女の体を乱暴に扱って、性的暴行とも思える様な酷い扱いをしたりして、違った方向からの刺激で日常に変化を与えたりし始めてしまったのだった。
それが、彼女の際限のない性欲を処理するに当たってかなりの有効性があるのだとお互いが気付いてしまったんだ。
それからと言うものは、坂道を転げ落ちて行くかの如く、行いは過激さを増していき、彼女の求める刺激も過激さを増して際限のない高みを望み出してしまったのだった。
一旦、満足をする。
と言う区切りの垣根がなくなり、イッている最中でも刺激を継続したままで、繰り返しイキ続ける底無しの快楽を知ってしまい。
更には、痛め付けられ敏感にさせられた後の快楽の方がより高い頂点に辿り着ける事を知ってしまったんだ。
そして、痛みそのものが快感になり、痛みだけでイケる様になった。
その頃には、彼女が俺のモノを好き勝手に使わなくなっていて、
俺は、痛め付けて脱け殻の様になった彼女の身体をオナホの様に扱う様になったんだ。