toshimichanの日記

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第7波

貰原中央総合病院では今、第7波と呼ばれる流行り病に掛かった患者がわんさかと押し寄せて来ていた。

病床数8000を越えるマンモス総合病院と言えど、内科に割り振られた病床の殆んどは、この流行り病の患者に埋め尽くされてしまい、残りは僅かになってしまっていた。

外来を訪れる比較的軽度の患者とは言え、持病を抱え、いつ何時に症状が急変して処置が遅れたら重症化しないとは限らない患者や、
救急搬送されてくる、即日入院を要する患者など、刻一刻と入院患者は増えて行く一方だった。

溢れ反ってしまう入院すべき患者達。

業を煮やした病院側は、院内の医療従事者全員に対して、これらの難題に対処できる提案を発案した者に対して、二階級昇進と給与の二倍を保障しする。
と、打ち出したのだった。

しかしながら、新病棟の建設や周辺の病院やクリックとの連携など到底無理な案件や現実的ではない打案しかひねり出されてはこなかった。

しかしながら、そんな現実離れした大喜利的な案件の中で一際馬鹿らしくもちゃんちゃら可笑しな笑止案が採用されたのである。


起死回生の妙案として打ち出された計画案は、なんと政府与党が兼ねてからその解決方法を模索しまくりの難題だった、少子化問題をも凌駕した日本社会を彷彿絶倒とさせるものだった。


その案は、
病院内のベッドを全てセミダブルサイズに変更して、6人部屋に12人を収容する。
男女の部屋別制度を廃止して、
男女混合、しかも望みとあらば、同ベッドにて男女、及び同性同士でのベッドの共有を促し、従来と同じ病床数で2倍の収容とする。
更に、過重労働に晒されている医療従事者も睡眠に関わらず、患者や他の医療従事者との営みにも使用を許す。
とされたのである。

当総合病院には、産婦人科もしっかりと併設されておりますので、
出産は勿論の事、各種保険の適用により堕胎処置に関しましても安心して承りますので、お気軽にご相談ください。





な分けあるかぁ~い。