toshimichanの日記

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おい、月よ。

闇を裂く鋭さを持たない

ぼやけた月が群雲に

追い立てられて

東の隅っこで泣きべそを

かいている。

 


そこがお前の居場所なのか。

惨めだよな。

そんな姿でも

俺を笑う積もりなのか。

お前には

そんなに俺が

惨めで情けない奴に

見えるのか。

そんなに無様に

映るのかよ。

 


応えろよ月。

いつも表の顔ばっかり

見せやがって。

お前だって

陽の当たらない裏の

顔があるんだろ。

偉そうに笑ってるなよ。

 


でもなお前はいつも

独りぼっちなんだよな。

金星なんてちっぽけな

ぽつんとした光なんて

俺からじゃ見えやしないし、

この空じゃ

話し相手にもならないよな。

 


そっか

もう隠れるのか。

都合よく雲に助けられたな。

明日は俺は来ないから

文句も聞かないで済むぞ。

じゃあな、

ゆっくり沈め月よ。