toshimichanの日記

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なんの積もりで書いたの?

その人の美しさは、まるで写実主義の高名な画家が理想とする美人像を空想して描いたような美しさだった。
と言うよりも、その想像上の世界で二次元的にキャンバスに描かれた絵画が現実の立体女性として目の前のしかも手の届く位置に立っている事が信じられなかった。
その人はもはや女性と言うよりも、女性美を具現化した美術工芸品としか捉えられず、何物にも例えがたい神々しさとも言える美しさを称えていた。

同じ人間としての手足を持ち、同じ人間としての機能を有する身体が何故にこれ程迄に美しくなければならないのか。
女として機能すべき身体がどうして、こんなにも麗しい造形を画していなければならないんだろうか。

その余りにも美し過ぎる女性の曲線美を目の前にして、男であるべきこの俺は、そこにある穢れなき純粋美に威圧されてしまっていた。

確かに、衣服を纏っていた彼女の所作には、その片鱗を覗かせていたのを薄々は知り得てはいたけれども、いざ、このシチュエーションに至った今、その圧倒的な存在感に為す術を失っていた。


俺は、自慢になどにはならないが、この年齢になるまでには、人数は少ないけれどもそれなりの恋愛経験を重ねて来た積もりだった。
過去には、誰もが羨むほどのビジュアルをした可愛い彼女との同棲生活などをして女性に対する免疫的な精神力も持っている積もりだった。

なのに、この彼女の裸身を目の前にして俺は、全く持って性的な欲望が微動だにしないのだ。


静かに吐き出される呼吸の動きが感じられるほどの距離にある胸は、多分、おそらく巨乳と呼んでも差し支えない程の大きさを誇る見事な半球体を成し、その白き頂上には可憐な花の蕾の様な乳首が添える様に乗っている。
もしも、彼女が母になった時に、こんなにも美しい曲線美を持った柔らかな半球体は必要なのだろうか。
肌目の細かい滑らかな肌を僅かに波打たせている肋骨の凹凸が無駄な皮下脂肪の少なさを物語っている。
お腹に向かって無理なく柔らかに絞り込まれてゆくウエストラインを支えているのが、その下でパンと張り出した豪快なヒップ周りのふくよかで厚みのありそうな皮下脂肪を蓄えた腰周り。





逆ハート形の大きなお尻に括れた腰がギュッと収束してゆく柔らかなライン。
そこを両手で掴み背骨に向かって突き上げる。
時より背中の幅よりもはみ出して大きく揺れ動く乳房に手を伸ばし五指を食い込ませ握り締る。
パンパン叩き込む音に合わせて尻肉が波打ち黒髪がさんざめく。
位置を変え角度を変え時々押し込んだままグルングルンとグラインドをすれば、先っぽにグリグリと押し当たる子宮口の圧力を感じられる。
倒れ込もうとする上体を羽交い締めに押さえ着けて臍をめがけて突き上げる。
温かな汁が玉袋を伝わって流れ出ているのを感じながら、その滑りの間に指を這わせて捏ね回す。
その指を洗い流すかの様に突き上げにシンクロした熱い飛沫が吹き出し始める。
ビクビクガタガタと小刻みな痙攣と共にグイグイと収縮して俺の突き上げを妨害して果てる。
だが、そんな事は俺には関係ない、問題ない
力を抜いて崩れ様とする体を支えながら続きを再開する。





快楽に打ち拉がれる身体の表現力の美しさは、それを与えて上げられた者に対する称賛であるかのようにも感じられてしまうのだ。

特に痙攣を伴った臍付近の波打つ脈動は、胎内に沸き起こっているであろう苦痛にも似た耐え難い快楽の余韻を現し、その脈動に同調して競り出したりすぼんだりする股関のニ穴が堪らない卑猥さに満ち溢れている。

紅潮して汗みどろにまみれた顔の表情は、平素に見せている知的な美貌からはとても想像できないほどの呆けた阿保面を晒している。

半開きの上瞼に眼球が半分以上隠された状態の虚ろな白目。
ポカンと明けた口の中央で中途半端に浮遊している舌。
悲鳴とも嗚咽とも着かない叫びを繰り返し続けていた声はすっかりと枯れ果て、荒く乾いた呼吸音と共に喉の奥から絞り出すように分けの分からない言葉を発している。

美しくも可憐に咲き誇っていた見事な胡蝶蘭の花を興奮の余りに手荒くも無惨に全てむしり取り、靴底で踏みにじってしまった後で我に返ってしまった様な寂寥感に苛まれていた。

なんて事をしてしまったのだろうか。
今まで数千回はして来てであろう、愛すべき女性とのセックスでは一度も感じた事のない後悔染みた虚しさに襲われていた。

手に掛けてはいけない神聖な領域に土足で踏み込んで、幾つもの大罪を犯してしまった後の様な罪悪感。

こんな事をしでかしてしまった俺はこのまま生きていていいのだろうか?
汚れても尚、そこはかとなく神聖な空気を纏っている彼女を眺めていると希死念慮のようなやるせなさに陥っていた。





完。
なんでやねん!