toshimichanの日記

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急ぎ雲

青白い空を

西の茜から

逃げる様に疾走する急ぎ雲。

 


群れを成したり、

独りぼっちだったり、

家族だったり。

みんな、

なんでそんなに

急いでいるのかな?

 


高いビルの遥か向こうの高い空を

電柱だったり、看板だったり、

信号機だってありはしない空を

みんな急いで流れて行く。

 


深い底をゆったりと泳ぐ

クジラだったり、

その手前を忙しなく走り廻る

イルカになったり。

大地を心許なくふらつく

象だったり、

土煙を蹴飛ばしながら

疾走する豹になったり。

 


茜の夕焼けが

そんなに怖いのかな?

でも、

そっちに逃げても、

あっちの空は、

暗い夜空のはずなのにな。

 


沢山の急ぎ雲。

千切れながら、

空を覆って駆けて行く。

 


でもね、

僕は知ってるよ。

あっちの空では、

沢山の雲達が集まって

みんなで悪さを

しようとしているんだよね。

 


今朝のニュースで、

えくぼの可愛い、

お天気お姉さんが

覚えたての気象用語を

舞台台詞の様に説明してたんだ。