toshimichanの日記

ブログの保管所

色気の元

女は抱かれ続けていなければ、
その真価を現す事ができない。

身のこなしや歩き方にも、
日常の抱かれ方の仕上がりが
表れる気がする。

抱かれている女の所作には
色気が纏われている。

夜に磨かれている女は
昼間にその輝きを醸し出す。

しかも、夜の満足度に比例した
表情は如実に表れる。

満足を通り超して、
イキ殺された翌日の女の体からは、
丹念に練り上げられた蜂蜜の
艶が塗り込められて、
その蜜の粘りが造り出す
ぎこちない仕草には、
刹那的な味わいがあしらわれる。

だらしなくも、
あらゆる体液を
垂れ流しっ放しにしたままで、
身動きもせず、
ボロ雑巾の如くに
使い棄てられた女体の魂は、
その涙や汁を纏った
汚ならしさとは裏腹に、
悦びに満ち溢れて
無茶を受け入れ続けていた
下腹部は火照ったままで
その痛みや疲れをじっくりと
味わっている。

確実に翌日までは
痛むであろう子宮の鈍痛は
虐めて貰えた嬉しさの証であり
堪え抜いた勲章でもある。

褒め称えて上げたい。

全身を震わせ続けて
何度も何度も絶え間なくイキ続け、
呼吸のタイミングを失い
口をパクパクさせながら
白目を剥いて気を失う様は、
正に臨死そのもの。

そこで
どんな快楽を味わっているのかを
知る術は単純な性欲しか持たない男には
到底理解ができないのだろう。

しかしながら、
その極限状態にまで追い込み
生と死の間とも思える様な
壮絶な性世界にまで送り届けられるのは、
相手の身体状態を冷静に判断し、
その限界点を見極められてこその
パートナーシップである、

それはまるで、
卵の殻を突き破り孵化するかの様な、
誕生であり新世界への旅立ちである。

その味を知ってしまった女は
美しく見事な妖艶を纏い
その身を変貌させて行く。

限界に限界を重ね
その奥の奥に辿り着く頃には、
羽化としての新たな空が
待っているのだ。

広く果てのない無限の空に、
幾百回とも思われる
羽ばたきと言う名の
痙攣の絶頂を繰り返し迎えて
朦朧とした意識の中で
昇り詰めた空の頂きには
女として生まれて来た真価が
待っている。