toshimichanの日記

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無駄な青春

努力は必ず報われる。

流した汗は裏切らない。

中途半端な青春時代の俺には

掴み取りたい栄冠があった。

 


しかし、

結果は5位。

表彰台にはあと、

2歩も足りなかった。

 


追い込みは正に中途半端の

極みだった。

それでも、立派だ、胸を張って

クラブに帰れるなと師匠や先輩は

肩を叩いてくれたけど、

俺に取っては、5番目は10位や

20位と何も変わりはしなかった。

 


4位でさえ、人には讃えて貰えない

順位だと言うのに、更にその下の

位置なんかでは、結果など

出せなかったも同然だった。

 


運が悪かったんだと、

エントリーの順番がもう少し

早ければと、なんやかや、

理由をこじつけては、

慰められるのが惨めで仕方なかった。

 


だって、あれが俺の精一杯の

実力だったから、

全力は出し切れていたから、

だからこそ、自分よりも更に

上には上が居る事の惨めさが

実感出来たし、

それが俺には絶望的だった。

 


あと二人ではなく、

まだまだ四人も前に、

上位に上手な人がいた事実は、

努力不足だけでは越えられない

壁なんだと、自分の立ち位置を

認識できてしまった。

 


反省点など微塵もない。

足りなかった練習もない。

あったのは、臨む前の驕りと

根拠のない自信だけで実力は

全て出し切れた結果なのだ。

 


そんなモノで栄冠を勝ち取ろうと

夢を観ていた己の浅はかさは、

身を引くには充分過ぎる理由

だった。

 


だって、俺の立っていた地面からの

眺めには、表彰台なんか何処にも

有りはしなかったのだから。

 


それ以来、その世界には一切の

係わりを絶ってしまった。

それを俺は、挫折だとは思って

いない。

 


ただの趣味のお遊びに若気の

至りで熱を上げてしまって

いただけで、

スポ根アニメの悪影響だったんだと、

自分では納得していた。

 


今思えば、他人からの煽てや

励ましなんかには、

その人から見た、嫉妬ややっかみ、

他力本願的な願望が無責任に

浴びせ掛けられているだけで、

やっている本人の重圧などには

無頓着である場合がある事を

解って上げたいな、

と思う様にしている。