ここ一年の間に随分と俺の周りの環境が変化してしてしまった。
まぁ、ざっくりと言えば左遷?されてしまって、それまでの目まぐるしく動き回らなければこなせなかった地方巡りの仕事から解放されて、かなり楽な製造工場勤務に廻されて、判で押した様な毎日を送っている。
180度の方向変換とまでは言わないが、自分で考えて行動して、自己の判断で仕事をこなし、自己責任で物事を回していた立場から一転して、
自分の範囲内の仕事を無難に粉し、前後工程に支障が生じなければ、作業時間内は気楽に楽しく周りの仲間と世間話等のお喋りをして定時間内を過ごしていれば一日が終わる。
責任を負わなければならない様な事案もなく、作業の進捗や時間の割り振りに悩む事もない。
仕事を分担して貰ってる人がいないから、作業工程の問題も起こらないければ、その人達の性格や人柄などに気を使って作業環境を考慮する必要もない。
要するに歯車の様に、右から流れて来た物を左に流せば、それだけで十分なのだ。
それがこの職場のルールであってプライドなのだ。
トラブルには近付かない。
見て見ぬ振りをしてやり過ごす。
自分の責任だとは絶対に認めない。
人間がやってる作業なのでミスはあるのだから仕方ない。
作業ロスは必ず起こるのだからしょうがない。
作業効率の向上や改善は、今まで通りの流れや他部署に支障が出るので考えない。
同じ系列会社のはずなのに、これほど迄に思考パターンが違うとは思っていなかった。
こう言う働き方もあるのだなとつくづく恐れ入ってしまいました。
あれ?俺。
毒を吐いてますかね?
そんな中で一年間。
皆さんと仲良く楽しく仕事をして来た積もりでした。
皆さんの中にしっくりと馴染んでいる積もりでおりました。
左遷された時点で、当然の如くに給料はダダ下がり。
なんせ地方巡業を生業としていたオラオラ系の大雑把社員だったので、ガソリン代、高速料金、宿泊費、食費やサービスカーのメンテナンスや作業着。
その場で必要になる部品代や工具、材料費。
その他の諸々の、いわゆる経費と思われる費用とか、あれ?と疑わしき費用とかは、固定給以外になんとなく収入にしていたので、待遇は社畜扱いをされていた割には、無駄のない収入を得ていた分けでしたが。
今の職場に左遷された時点で、独身の一人暮らしならなんとか生きては行ける程度の、いわゆるワーキングプアな収入にまで落ち込んでしまい、
あっ!、この給料ならば、この職場の雰囲気はガテンがいくなと、ふと納得した時期もあったりして。
しかしながら、
ここまで書いて来た、上記の記述。
ひっくり返してしまいます。
なんと、今年定年のこの年齢にして、
世の中が、このコロナ時期の不景気にあって、
しかも、やる気のないいい加減な仕事をしているにも関わらずに、
この4月の給料から昇給してしまいましたよ。
んな分けあるかい!
と、経理さんに確認しましたが、間違ってないと即答されてしまいました。
どうやら経理担当の方も間違ってると思ったらしくて、確認済みなのでした。
いや、去年までの給料から比べれば、
減給額からしてみれば、まだまだ遠く及ばないのですが、
それにしても、このタイミングで昇給するってのは、、、
皆さんにはやっぱり馴染んでなんかいなかったんでしょうかね?
まっ、確かに言っちゃいけない事とかは、発言してるっちゃ、してるのかな?
怒ってはいないんだけど、どことなくイライラはしてるのかな?
本社崩れの落武者は、やっぱり馴染めてないんだろうな。