toshimichanの日記

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コロナ事変 3

そんな暮しが、このコロナ事変に見舞われて一変してしまった。

 

 

自宅から車で30分。

自社部品の製造工場への移動を任じられ、あっさりと転任。

温情溢れる人事異動に文句など称えられるわけもなく、へこへこと従うしかなかった。

 


なんせ今年で定年を迎える老人。

況してや、このコロナのご時世に会社を辞めて、この年齢の老人に再就職の道などある分けがない。

通勤が楽で、仕事も楽。

残業もない。

定時から定時まで工場内で働いて毎日家に帰れる。

そんな暮しは今までにした事がなかった。

給料は下がったけれど、仕事の内容がバカらしい程に楽。

ノルマもなければ責任もない。

時間内にサボる事なく、淡々とやるべき事をやっているだけで給料が貰える。

 


あっ、いや、ここで一生懸命になって毎日毎日働いている社員の方々には大変に申し上げ難いのですが、、、

こんなつまらない仕事をやって、飯が食える上に生活が支えられるって、、、

世の中を舐め切ってる。

弛み過ぎてる社員の方々。

 


営業回りをしなくても、自動的に仕事が降りて回って来るので、外回りをしなくても成績が下がらない営業さん。

4時40分には、着替えが済んで、もう既に帰り支度が整って雑談に花を咲かせている。

 


出来上がった製品を完成検査をする、品質管理部の皆さん。

毎日同じ様な品物だから、書類を作る事だけに専念をして製品検査などは一切しないで右から左へとスルーをしてる。

 


製造加工をしている人も、十何年も同じ事を繰り返し繰り返しやっているのに、同じミスを何度も繰り返し犯してる人。

ベテラン社員なので、誰も注意が出来なくて、あの人は仕方ないんだとみんなで諦めてしまってる。

 


外注加工業者に出した品物が不良品で納品されても、再加工費用を出している工務部の方々。

 


溶接箇所にヒビが入っていても、塗装すれば見えなくなるからと言って、問題にしない緩さ。

 


俺の中にあった自社製品に対する自信やプライド、信頼感や誇りがものの見事に崩れ去ってしまった。

だがしかし、そんな仕事をしているここの社員さん達も、自分の仕事に関しては立派なプライドを持ってこなしているのである。