toshimichanの日記

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竹、再び。

木瓜(ぼけ)が蕾を沢山たたえ始めています。

採らずに放ってある金柑(きんかん)の実が、
無造作に零れ落ち、辺りに散らばっています。

なかなか咲かないな、と気に病んでいた梅の花もやっと咲き始めました。

無精者の私は庭の植木や草花の手入れを全くしないのに、春はお構い無しにやって来ているようです。


枯れ落ちた紅葉の葉っぱが風に寄せられて、柘(つげ)や枯れ皐月(さつき)の根元にカサカサと吹き吹き溜まって、秋の名残が散らかっています。

いい加減にそろそろ庭の手入れをしなければなりません。
先ずは掃き掃除から始めて、次に植木の枝下ろし。
特に椿の葉は暖かくなる前に手入れをして置かないと春になって茶毒蛾が発生したら大変な事になってしまいます。

それと、枯れた竹も切り倒してから細かく裁断しなくてはなりません。

ご存知でしょうか。
竹は他の樹木とは違って、伐採した樹木を処理してくれる業者さんも引き取ってはくれないのです。

庭木の手入れをしてくれる植木屋さん?も、竹に関しては特別料金でしか請け負ってくれないほどの厄介物なんです。

その昔には、焚き火として庭の隅っこで燃やしていたのですが、今は当たり前にそんな事は出来ない時代ですので、極力細かく裁断して家庭ゴミとしてゴミ出しの日に少しずつ出すしか方法はなくなってしまいました。

竹は燃やすと火力が強く、炭と同じくらいの温度にまで達してるような気がするのです。

まあ、これはなんの科学的な根拠もない私自身の持論なんですが、200リットルの鉄でできた、いわゆるドラム缶で枯れ竹を燃やしますと横っ腹が真っ赤に焼けて缶が変形するくらいの温度になってしまうのです。

そりゃそうですよね、竹炭ってのがあるくらいなんですからね。



竹は厄介なんです。
当たり前ですが、竹には枝があります。
枝には葉っぱが付いています。
幹と枝には節があります。
この一つ一つが厄介なんです。

先ず、竹を伐採する時は、節の直ぐ上を切らなければなりません。
何故ならば、節と節の途中で切ってしまうと、節の中に雨水が溜まって雨水が腐ったり、竹が腐ったりしますし、夏には溜まった雨水にボウフラがわいて蚊の発生源になってしまうのです。

そして、竹を切る季節も選ばなければなりません。
水分を良く含んだ梅雨の前後に伐採した竹は、放置して置けば乾燥して一年足らずでカラカラに乾燥して折れ易く成りますが、乾燥した時期に伐採した竹はいつまでも枯れずに硬さを保つのです。
垣根や民芸品とか加工するための竹がなかなか枯れないのは、時期を選んで伐採しているからなんですね。
だから、ゴミとして捨てる竹は枯れてくれなくては困るのです。

次に、竹は簡単には折れませんし、折れたら危険なんですよ。
竹を節の直上をノコギリで切って行きますと、やがて自重で倒れて行きます。
その時に竹は縦に裂けて切り口が鞭の様に弾けて跳ね上がって来るんです。
裂けた竹の裂け口?は結構鋭くて細かい繊維質ですので非常に危険なんです。

竹の枝は節ごとに左右交互に生えています。
その枝を払うには、生え際を裂く様にナタを打ち込みます。
そうすると、竹は縦の繊維ですので、スコンと気持ち良くは切れずに、ズルズルと皮に沿いながら剥がれて行ってしまい、いつまでも幹から離れないんです。

そして竹の葉っぱ。
竹の葉っぱは広葉樹の葉っぱの様に乾燥してパリパリになったりはしないのです。
竹の葉っぱはいつ迄も竹の葉っぱの形のままで腐らないいんです。
なので、家の屋根に積もってしまうと、ゴミとして集積して屋根や雨どいを傷めるんです。

いやはや、まだまだ竹にまつわる厄介事は書き切れない程ありますが、
こんな事に興味がある方は少ないですよね。

そんな事を知った所で誰の得にも、なんの得にもなりませんよね。


では、まあ少しは誰かの得になるかも知れない情報を一つ。

筍なんですが、筍にはオススメがあります。
筍の根元の方を輪切りにした時に断面が丸いのがオスの筍で、楕円になるのがメスの筍なんです。
穂先は青々としていない、色の薄い物。
あるのであらば、黄色くて穂先の重なりが厚い物が柔らかいんです。
いや、もっとも、メスの筍は滅多に生えませんし、穂先の黄色い筍は市場に出回る頃には青くなってしまってますけどね。

筍は鮮度が命です。
竹の子を掘りに行くのならば、湯を沸かしてから掘りに行け。って言うくらいに、掘った途端に鮮度が落ちて行きますので、スーパーで売っている筍は、実は論外なんですよ。




と、ここまで好き勝手に殴り書きをして来てしまいましたが、
これはあくまでも、私個人の偏見の賜物で持論でしかありません。
めんどくせぇ~な、厄介だな、やりたくねぇ~なぁと思いつつもやらなくてはならない卑屈な男のぼやきで御座いますので、

決して学術的な根拠などはありませんし、
科学的に立証されているものでも御座いませんので、信用なさらないで頂きたい。