toshimichanの日記

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とどけ

俺の両肩を床に押し付ける様に、彼女の両腕が押さえ込んでいた。
上で跨がっている彼女の中にいる俺は、かれこれ10分前に一度果ててしまっていたんだ。

西側のビルとビルの間に、未だ衰えを見せない太陽がギラギラとした暑い陽射しを投げ掛け、彼女の長い黒髪のウェーブを輝かせている。

呻きともため息ともつかない息を吐きながら、ゆっくりと腰をグラウンドさせては、先っぽを奥に擦り当てながら、入りをグイッと締め付けて来て、しぼむのを拒むかの様に俺を刺激してくるのだ。
その度毎に漏れ出す俺の放った汁が絞り出され、玉袋を伝わって流れ出すのを感じている。

テラテラと艶かしい光沢を放つ半開きの下唇からは、今にも零れ落ちそうになっている唾液が、雫の様に垂れ下がっているおっぱいの様に揺れ動いている。

「どうして、孕めないのかな?」

口角から滴り落ちそうになっている唾液を拭いながら、恥骨を乱暴にぶつけて彼女が嘆いた。

「なんでかな?」
応える積もりでもなく、独り言の様に呟く。

「これんなに奥の奥で、ちゃんと子宮の中にまで届いているはずだよね?」


腰は動かさず、恥骨同士はガッツリとおでこを付き合わせた状態で、彼女は腹筋だけを波打たせ始めた。
くぅ~っと吸い込む様に壁が俺全体を引っ張ったかと思ったら、直ぐに弾力のある肉壁が先っぽを押し出そうと攻めてくる。
俺を包み込んでいる肉全体が絞り上げたり、吐き出そうと圧迫したりと、ぐにゃぐにゃと柔らかい手で俺全体を握られているかの様に脈動を繰り返し始めたのだ。
この、部分的に何処がどんな風に気持ち良いとかの説明が出来ない、包み込まれている俺全体の全身に襲い掛かってくるえも言われぬ快感に、俺はあっと言う間に追い詰められてしまい、
だらしなくも、身悶えしつつ果てさせられてしまった。

一発目の濃いめのトロッとした汁とは違い、無理矢理に絞り出された二発目の汁は、製造時間が短くて、まだ熟成されていないサラッとした薄味の汁で、飛び出す勢いもピュッと鋭い勢いだった。

中で脈動を感じ、子宮口で確実に発射を感じ取った彼女は、直ぐ様に動きを止め俺をしごくのを止めた。

「受け取ったよ。
ちゃんと、子宮で受け取ったからね。」

性的な快楽を味わった後の女の表情ではなく、
子を宿したいと願う女の本能が、可能性を見出だした達成感が、とても柔和である意味爽やかとも言えるべき穏やかな笑顔を浮かべていた。


そのまま、崩れ落ちるように俺を抱き締めるて重なると、体を入れ替え俺を上にして、俺の尻を押さえつけた。

「このまま着床するまで暫くはじっとしていよう。」

とは言え、二発目を発射した俺は、ある意味で目的は達成してしまったので、その用済みである肉の中には留まっては居られない。

後は、情けなくも小さくしぼみながら、柔らかく温かいお肉に邪魔者として排出されてしまうんだ。
この時点で俺は、彼女が吐き出そうとする俺の汁を塞き止める蓋としての機能すら果たさずに押し出されてしまうんだ。

「あっ、だめだよ。」

体の中から逃げて行く俺を感じ取った彼女が咄嗟に入りをすぼめた。
その締め付ける力で、行き場を無くした俺は呆気なくツルンと追い出されてしまたのだった。

「なんで中に居てくれないの。」

「無理言うなよ。
出す物を出しちゃったら、いつまでも維持してられないよ。」

彼女から離れ様とする俺に抱き付きながら彼女は、



「私、まだ、仕上げて貰ってないよ。」