toshimichanの日記

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痣と弛み

夜明け前の中途半端な月灯りに
照されて、二人の体が重なり合う。

縺れ絡まり激しく休む事なく
動き続ける。

あれ?私イケないや、
充分に気持ち良いのにな。

なんか今日のお前は、
弛い気がするけど、
どうかした?

そんな分けないじゃないよ
失礼な事を言うわね
いくら貴方だからって
言っていい事と
思っていても
言葉に出したらいけない事って
あるわよね。
それは、
言い過ぎじゃないの

暑さと激しい絡み運動でかいた
汗とは別の嫌な汗が流れだす女。

俺のが調子悪いのかな?
握って硬さ確認する男。

目の前には、
だらしなく開かれた白い両足。

あれ?お前
こんな所に痣なんて作って
どうしたんだよ。

薄暗い月灯りでは痣にしか
みえなかったのだ。

昼間、段差に躓いて
転びそうになって
テーブルの角にぶつけたのよ

視線が游ぎながら身を捩り
恥ずかしい素振りを見せて
痣を隠そうとする女。

こんな所をぶつけたのかよ。
どんな転び方したんだよ。
痛かったろ。
ちゃんと見せてみろよ。

脚を掴んで広げ様とすると
必死に拒んで逃げようとする女

痛いんだから、
手荒に扱わないでよ。
そんな事よりも続きをしましょ。

頼りない月明かりを良い事に、
いけない遊びの痕跡を
なんとか隠し通せた女だった。