toshimichanの日記

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断った。

「ありがとう。でも、ごめん。」
応え方としては、最低最悪でなんの捻りもなければ、気遣いもない。

全くもって、自分の気持ちを素直に晒け出してしまっている無味無臭の無感動な応え方だった。

これでは、相手に対して興味がないのを表現してしまっただけではなく、求められている返事としての感情すら動かされていない事を明白にしてしまっている。

取って付けた様な、
「でも、ごめん。」なんて台詞には、謝意どころか、拒絶感や嫌悪感すら感じさせている事だろう。

そこに至るまでの相手の葛藤や勇気、緊張や恥ずかしさを全くもって考慮せずに、寧ろ迷惑にすら思っているかの様な返事だった。

人間味が感じられない、無機質な応え。

逆に捉えるとしたら、
敢えてそうした応え方のほうが、突き放す形で未練が残らなくて良いのかも知れないのだ。

変に期待を持たせるよりも、あなたには興味が全く有りません。と明らかな態度を示す事で、その場での解決が成されれば、その後の立ち直りも速いのかも知れない。

などと、自分を正当化したりしてみたりする。

寂寥【せきりょう】の意味。

思い出に振り回されて、
今の俺は
上手く生きられていない。

きっと、彼女も今頃はそんな状態に
陥ってるのかも知れないな。

なんて、思ったのは、
そうあって欲しいと願う
俺の薄汚いプライドの
捻れた醜さなのだろうか。

同じ様に落ち込んでいて欲しくて、
自分が彼女に注いだ愛情が
確かな傷跡として
残っていて欲しい。


なんて、不様にも考えてしまってる。

 


俺は寂寥の念に
苛まれているのだろうか?

或いは喪失感なんだろうか?

自らが決断を下し
それを実行に移した。

それが
彼女に取っても
俺に取っても最善の
判断なんだと信じて
その道を選んだ。

長い月日を掛けて
説得をした。

そうする事が二人に取っては
最善の道なんだと
言い聞かせた。

彼女も納得してくれたのだと、

 

思った。

 

 

積もりだったんだ。

 

 


自分で予想していた以上に
彼女は俺の日常生活の中に、
溶け込んでいた事に
今頃になって
気が付き初めてしまっている。

俺はこんなにも彼女を
大切に思っていたんだな。

俺はここまで彼女に
依存していたなんて。

ふと、心の中で
何気なく彼女と会話を
交わしている。

と、次の瞬間には、
「そうだ、もう彼女は、、、」
と、虚無感の嵐が吹き荒ぶんだ。

 


惜別なんて、
格好の良い感情ではない。

この寂寥たる詫びしさは
俺に取っては想定外の
痛手になってしまっている。

 


決して、
主従関係などではなかった。
奴隷扱いなどした事もなければ、
命令口調で物事を指示する事など
一度足りともしなかった。

確かに、
何度も喧嘩はした。
意見の食い違いや勘違いは
当然の如くにあって、
それを正そうとして
お互いが主張する場面は
度々生じていた。


極ありふれたカップルの
普通の付き合い方だったんだと
思う。

そこでの意見の食い違いは、
おそらく世間的に有りがちな
いわゆる痴話喧嘩であって、
性的な上下関係の優劣で
勝敗が左右される事は
なかった筈なのだ。


性的な立場に限っては、
上下関係?主従関係?は
明白にあったのだけれど、
その余韻から離脱した彼女の
その態度には、
「貴方の全てに従います。」
などと言う従順さはなく、
あくまでも、
彼氏と彼女としての対等な立場で
拗ねるし、怒るし、逆らう所は
逆らっていたし
不満も遠慮なく言葉にしていた。

そう言った意味で、
俺に年齢差を感じさせない様に、
恋人感を与えてくれていたのかも
知れない。

それがどれだけ
偉大な優しさだったのかを
今頃になって
骨身に感じているなんて。


その優しさが功を奏して、
今の俺には、
失った彼女の存在が
余りにも大きかった事による
喪失感が半端ないのだ。

 


思い出が重過ぎて

うまく生き辛いんだよなぁ。

アーカイブ

自己同一性の維持が
思考力の低下で
困窮して混沌としている。

そもそも物事は
度忘れてしまわなければ、
思い出すと言うコンテンツには
たどり着かないんだ。

「彼女と出逢う前の俺。」

何もなかった分けでは
ない筈なんだけど、
彼女への感情が
誕生する以前の記憶が
俺のメモリーには、
何故か残されていないんだ。

だけどそこを
いくらほじくり返しても、
古過ぎるアーカイブの中には、
若かったと言う自己の存在を
確認できるだけで、
その遍歴や分岐さえ
定かではない。

単純にその頃の俺が
何者だったのかさえ
思い出せずにいる。

何を考え何をどうすれば、
ここに至る自己が
確立されていったのかを
証明できる演算を
構築できずに
バグに悩まされている。

それは、
自己証明にも似た
原点の再確認の作業の筈が、
彼女フィルターを
通す事により、
逆浸透圧を受けているに
他ならないのだ。

素直に濾過されるべき
邪念が元の圧力よりも高く
自身を見詰める
レンズを雲らせている。

負圧のベクトルは
浸透圧を逆撫でして
冷静な俯瞰を妨げ
彼女の人格を華燭の彩りに
飾り立ててしまう。

 

そこには至らない筈だった。

原点の立ち位置に
曇りは無かったのだ。

何故ならば、
妙齢に達していたとは言え、
親子ほどの年齢差のある
可愛い女の子。

その時点では、
俺に一点の邪心など
絶対に起こしうる分けは
なかったのだ。

そこからの展開の何処に
誤算が介入したのかを
俺は検証したいのだ。


振り返るべきなのか?

反省をすべきなのか?


やはり俺は、

 

間違っていたのだろうか?

かさぶた

かさぶたになり掛けの
半乾きの傷口。

濃紫色の荒廃したハート型
双曲線の先端が
ボロボロと剥がれ落ちても
痛みすら感じやしなかった。


目の前を日常が平然と
過ぎ去って、
何時もの暮らしに
呆然と乗って、

巻き起こした事件から
遠ざかっていたんだ。

何かが足らない心を
踏み潰しながら暮らしている。

たった今の今しか生きてない。
振り返れない後ろの景色に
追われてる事を
意識した途端に
切り裂かれる背中。

そんな恐怖。

絶対的な忘れ物。

目を背け、
耳を塞ぎ、
心をガン無視するから
俺は生きていられるんだ。

痛いなんて感じ始めたら
切りがない。

底なんて見えやしない。

少しでもそっちに
気持ちを向けたら、
立ち直れなくなるのを
感じてた。

じゅくじゅくして
生乾きの血の匂いがする。

汚い傷口から
目を反らし、
生き抜いて行こうとしてる。

自分だけが。

 


その女の屍には、
身体がなかった。

俺はそう記憶する。

ひときわ輝く笑顔。

拗ねる顔。

無心に話す顔や寝顔。

食べている時の唇の動き。

睨む時の眼差し。

して欲しい時の潤んだ眼差し。

終わった後の
穏やかな涅槃の表情。

その全ての記憶には、
首から下の身体は
甦りはしない。

 

そんなもんなんだ。

 

女に残された思い出の中には、
きっと、今頃は、
俺の傷跡すら残されては
いないのだろう。

 

そんなもんなんだ。

 


生乾きのかさぶたは、
その女の無邪気な悪戯で
何度も剥がされては、
治る事なく
いつまでも痛みを伴い
化膿し続ける。

 

男なんて生き物は、
そんなもんなんだ。

 

剥がれ落ちた
ハートの欠片を
草花を摘み取るかのように
ニコニコと拾い集めては、
笑顔で差し出し、
忘れる事を許さない。


治癒することを許さない。

 

男の傷なんて、

そんなもんなんだ。

痛ってぇ~わ。

蒼く冷たい涙を貴方に送ります。
これは、哀しみを表す標ではありません。
これは、淋しさで流れる涙ではありません。
これは、私の中に常にあった覚悟が
訪れてしまった涙なんです。

悲しみではありません。
ただただ、悔しいのです。
こうなる事を知っていながら、
常にあった別れの不安から
目を逸らして目の前にある嬉しさに
喜んで過ごして来てしまった。
いつか、
こんな後悔をする日が来る事を
知っていたはずなのに、
何もせずに会える時間だけを
大切に過ごして来てしまった。
自分自身が許せなくて悔しい。


間違いを知っていながら、
正しい答えを導き出さずに、
苦しいこの答えを正解として
受け入れるしか無くなってしまったの。
それが、どうしようもなく悔しい。

私には、
正しいはずのない貴方の出した答え。
貴方自身にも正しくはないんだよね。


蒼く感情のない冷たい涙は、
頬にピッタリと貼り付いて
私から笑顔を奪ってしまったみたい。

実は、去って行ったのは、
貴方じゃないんだよね。
何もしなかった私が、
貴方を遠ざけたんだよね。

それを辛いだなんて言うのは
私の思い上がり、怠慢。
本当に貴方は優しかったよね。
甘えに慣れ過ぎて、
甘さを感じなくなってたんだ。
当たり前に甘えさせてくれた貴方の
スイーツ皿の上にには、
私はもう乗っていないんだよね。

間違えていると知っていながら
私を許してくれていた貴方の優しさに
溺れるように浸って
甘えて過ごして来てしまった。

いつもいつも、
帰ってしまった後に、
ポツンと取り残された部屋の片隅に
一人で蹲って貴方を思っている時に、
閑けさの余韻の中にあるどす黒い
間違いの闇から逃れ様として、
同じ色のお酒を煽ってた。
お酒になんかに逃げ場所がないのを
知っていながらも、
飲まずにはいられなかった。
私がお酒を飲むのは、
貴方と会った、その直後だけなの。

自分の体に貴方の残してくれた
余韻が残されていれば、
そこには確実に
貴方の残像を感じていられるから、
慈しむ様に、
その痛みと会話ができるのだけれど、
出張帰りやたった数時間だけの
会瀬の後には、
耐え難い後悔に押し潰されて
無我夢中でお酒に逃げている。


失うくらいだったら
月一でも構わなかった。
会えなくなるくらいだったら
我が儘なんて通さなかったのに。
それだけ身近な存在だったのね。
別れた後の現実なんて
私には想像できていなかった。


二度と会えなくなるくらいだったら、
本当は、
月に一回でも会えるのだったら
それでも良かったんだよね。
で妥協するべきだったんだよね。
それが貴方が導き出した、
私との関係の精一杯の正解だったのに。
なんでそれを
受け入れられなかったのかな?私。

残忍なのかな?

何処にスイッチがあるのかは、
俺には分からない。
ただ、入り口の心当たりはある。
セックスの時の彼女の逝き様が
深く長がめに続く様な時に、
スイッチが入り易い様な気がする。
特にディルドーやデンマを使い
膣内、特に子宮を突き上げながら、
クリに刺激を与えた逝き方をすると
そのスイッチが入り易いのだ。

スイッチが入った彼女は、
纏わりつくような、ねっとりとした
甘えん坊になり、
いつもの会話の時の声とは違う
鼻に掛かった少し低めの声で、
疼きを語り、願望を話し、
決意を宣言し、行いを懇願し、
俺にすがる。
その内容は聴くも無惨な内容だったり、
残虐としか言い様のない行為だったり、
剰りにも俺の常識から外れたプレー
だったりもする。

しかし、何故だろう。
「愛しているから」などと言う陳腐な
言葉だけでは説明の付かない、
沸き上がる感情が俺を掻き立て始め
るのだ。
それは、恐らく、彼女の心眼が見抜いた
俺の中にある残虐さに訴え掛ける、
言葉の言霊とでも言うのだろうか?
文字通り、命を無抵抗で預けられる
相手を見付けたからこそ、吐き出せる
懇願なのだろう。

刺して、切って、焼いて、叩いて
性器を、乳房を、クリトリスを、
子宮を、膣を、陰唇を、
鞭で、蝋燭で、焼きごてで、煙草で、
串で、歯で、縫い針で、カッターで、

そう、このノートにも書き綴った、
陰唇を歯で噛み裂いた一文や
乳房を串で貫いた内容の様な事を
俺は、平然とこなして来ている。
認めざるを得ないサディスト
なんだろう。

この歳になる今までに、女性に対して、
彼女に対して、
そんな女体を傷付けたい、虐めたい等の
欲望を抱いた事は一度もなかった。
SMの雑誌や写真、その類いの官能小説
も目にする機会は多々あったが、
それは単純にエロい女体や文章に
食い付いただけの性欲であって、
加虐に対する興奮ではなかった。

俺は何故、彼女だけに、こんなにも
惨たらしい、残虐な行為が出来る様に
なってしまったのだろうか。
懇願されただけの理由では、
自分自身を納得させられはしない
もどかしさがある。
残忍な行為を彼女には出来る。
しかも、その行為で苦しむ彼女の姿や
声に性的興奮をする自分がいる不思議さ。
客観的に観て自分自身が納得が
いかないのだ。
納得出来ないのではなく、
自分が怖いし、理解できなくて嫌だ。

俺は彼女と付き合っている限り、
その答えを見付ける事が出来ない様な
気がしてならないのだ。

口の中で

柔らかく暖かい温もりが先っぽを包み込んでくれた。
上目遣いの眼差しがいたずらっぽく微笑んだ途端に、唇が根元にまで達してつむじが揺れ動く。

テレビの字幕が追えなくなって、楽しみにしていた折角の洋画の内容が頭に入って来なくなってしまった。
この最初のシーンをしっかりと把握して置かないと、この映画の結末は面白味が半減してしまうと言うのに、これが始まってしまうと、停止せざるを得なかった。
しかし、DVDのリモコンは彼女がわざと手が届かないテーブルの端の所に置いてしまったのだ。
それは、二人でゆっくりと過ごせる休日の昼間に、彼女をすっぽかして映画に興じ様と決め込んだ俺に対する意地悪だった。

観られるモノならば観てご覧なさい。
そう言わんばかりに、鈴口がほじくられる。
固くした舌先がグイグイと押し付けられて、グリグリと攻めて立てて来る。
彼女に取っては、勝手知ったる俺の性感コントロール
何処をどうすれば、簡単に果てさせられるかのポイントはしっかりと把握されてしまっている。
つまりは、もてあそび放題なのだった。
しかも、夜の睡眠時間を気にしながらのタイムリミットなどがない、休日の真っ昼間。
何時間だって咥え続けてても良いのだ。
制限時間のない無限の攻撃が容赦なく浴びせられる。
それは、俺が何度果て様とも、また再びユルユルと繰り返えされ、立たされてしまう。
壺を押さえられて、焦らされ、追い込まれて根元を指先で絞られて果てられず。
かと思えば、続け様に吸い出すかの様に出し搾られる。

こうなると俺にはなす術がなかった。
彼女のしたい放題、飲み放題。

それは、
同棲生活を始めるに際して、二人で交わした誓約書にしっかりと記した約束だった。
1. お互いの体は自由に扱える。
2. 性欲の処理は相手の体のみで行う事。
3. 俺の精子の全ては余すことなく私の体内に出す事。
4. 私が望んだら、望んだ体の部位にいつでも出す事。
5. 故意に避妊はしない事。

顎が疲れて音を上げる事もなくなったし、歯が当たって茎が水膨れにされる事もなくなった。
そう、これは日常に転がっている極普通の会話同様の行為。

しかし、会話は時として激しさや過激な感情を伴う場面もある。
強い吸引力で自らの唇を腫らしたり、無理に大きな口を開けて限界以上に飲み込もうとしてむせたり、嗚咽する事は、何故か好きらしくて止めないのだが、胃液でヌタヌタにされると玉袋がヒリヒリするから勘弁して貰いたいんだ。

ソファーに浅く腰掛け眺めるだけの映画は、ストーリーが勝手に進んでしまって中盤の見所が繰り広げられていると言うのに俺は、何度目かの絶頂に導かれ様としている。
喉の奥の声帯近くで締め付けられながら抜き挿しされると堪らない快感が押し寄せて来て、思わず腰を突き上げたくなる衝動に駆られるのだが、その奥での発射は、例え何発目かの薄い液体でも、肺に入ってしまえば、誤嚥性肺炎になってしまう恐れがあるので、ひたすらに我慢しなければならなかった。
彼女からしてみれば、その堪える俺の仕草や漏れ出てしまううめき声が聴ける事が嬉しいらしくて、あえて意地悪く鼻が潰れるほど、顔を押し付け顔を真っ赤にしながらも攻めてくるのだ。

映画が終盤のクライマックスに差し掛かる頃の俺の物は、もう既に何をされているのかが感知できない程に感覚が麻痺している。
だが、その割りには、縮こまる事は許されずに、時より痛みとも着かない強烈な舌技が見舞われ叫びそうになってしまうのだ。

ある種の拷問の様な彼女の大好きな時間は、長いDVDの洋画が一本丸々終了するまでは飽きる事なく続けられる、休日の楽しみであった。

勿論、逆の立場でのお返しは、その数倍以上の丁寧さを持って、永遠と限りなくしたところで、彼女の体力は無限の宇宙に匹敵するほど果てしなく、一日中でもして欲しい等とさらっと求められる事は言うまでもない。