toshimichanの日記

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寂寥【せきりょう】の意味。

思い出に振り回されて、
今の俺は
上手く生きられていない。

きっと、彼女も今頃はそんな状態に
陥ってるのかも知れないな。

なんて、思ったのは、
そうあって欲しいと願う
俺の薄汚いプライドの
捻れた醜さなのだろうか。

同じ様に落ち込んでいて欲しくて、
自分が彼女に注いだ愛情が
確かな傷跡として
残っていて欲しい。


なんて、不様にも考えてしまってる。

 


俺は寂寥の念に
苛まれているのだろうか?

或いは喪失感なんだろうか?

自らが決断を下し
それを実行に移した。

それが
彼女に取っても
俺に取っても最善の
判断なんだと信じて
その道を選んだ。

長い月日を掛けて
説得をした。

そうする事が二人に取っては
最善の道なんだと
言い聞かせた。

彼女も納得してくれたのだと、

 

思った。

 

 

積もりだったんだ。

 

 


自分で予想していた以上に
彼女は俺の日常生活の中に、
溶け込んでいた事に
今頃になって
気が付き初めてしまっている。

俺はこんなにも彼女を
大切に思っていたんだな。

俺はここまで彼女に
依存していたなんて。

ふと、心の中で
何気なく彼女と会話を
交わしている。

と、次の瞬間には、
「そうだ、もう彼女は、、、」
と、虚無感の嵐が吹き荒ぶんだ。

 


惜別なんて、
格好の良い感情ではない。

この寂寥たる詫びしさは
俺に取っては想定外の
痛手になってしまっている。

 


決して、
主従関係などではなかった。
奴隷扱いなどした事もなければ、
命令口調で物事を指示する事など
一度足りともしなかった。

確かに、
何度も喧嘩はした。
意見の食い違いや勘違いは
当然の如くにあって、
それを正そうとして
お互いが主張する場面は
度々生じていた。


極ありふれたカップルの
普通の付き合い方だったんだと
思う。

そこでの意見の食い違いは、
おそらく世間的に有りがちな
いわゆる痴話喧嘩であって、
性的な上下関係の優劣で
勝敗が左右される事は
なかった筈なのだ。


性的な立場に限っては、
上下関係?主従関係?は
明白にあったのだけれど、
その余韻から離脱した彼女の
その態度には、
「貴方の全てに従います。」
などと言う従順さはなく、
あくまでも、
彼氏と彼女としての対等な立場で
拗ねるし、怒るし、逆らう所は
逆らっていたし
不満も遠慮なく言葉にしていた。

そう言った意味で、
俺に年齢差を感じさせない様に、
恋人感を与えてくれていたのかも
知れない。

それがどれだけ
偉大な優しさだったのかを
今頃になって
骨身に感じているなんて。


その優しさが功を奏して、
今の俺には、
失った彼女の存在が
余りにも大きかった事による
喪失感が半端ないのだ。

 


思い出が重過ぎて

うまく生き辛いんだよなぁ。