toshimichanの日記

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対糸(ツイート) 2

色々な約束を守れる小指を

持たなければ

信頼は得られない

 


色々な望みを読み解ける

話術を操れなくては

叶えられない

 


色々な場数を

踏んでなければ

先回りはできない

 


色々な挫折に

屈していなければ

痛みを理解できない

 


なに一つ出来なくても

寄り添う気持ちがあれば

支えにはなれるはず

 

 

 

何故か分からないが

今日も頑張ろうと

ちっちゃなファイトを

心の中で唱える

 


細かな小競り合いや

些細な攻防戦の毎日で

今日を生きる為の

代償を支払わなければ

朝から負け試合な気がして

だから

そっと両手を構えて

ファイト!

頑張れ

 

 

 

シャツの裾が

カサカサと乾いた音を

立てている

この中に

確かにあった筈の温もり

彼女囁きや語り掛け

今は

無機質な待ち受け画面が

虚しく笑ってる

いくら振っても

このスマホの中に

もう彼女は

何処にもはいない

 

 

 

抱き締めたい人が居る

一人、二人

どちらかを選ぶの?

どっちもはダメなの?

妻子持ちは

両方共にダメなの?

マヂか

人助けなんだけどな

優しさのお裾分けでも

許されないのかな?

女友達なんだし

友情なんだよ

ギュッとするだけだよ

先っぽが少し

悪さするかもだけど

それは事故だから

範囲内だから

 

 

 

何も届けられなかった

 


何一つ受け取って貰えなかった

 


ほんの少しでも力になりさえすれば

 


それだけで良かったのに

 


それすらも出来ずに

 


燻って空回りして

 


差し伸べた積もりの手は

 


空さえも切らずに

 


自分の親指を握っただけだった

 


自覚した無力さは

 


悔しさに昇華され

 


虚しさだけが残った俺

 

 

 

 


傍に居る事だけが支えになる分けではないし

言葉を交わす事が必ずしも慰めになる分けでもない

時には寡黙のままで強く抱き締め激しく体を重ねて、何も気遣う事なく無心で欲望に従って成すだけの道具として扱う事が救いになる事もある

 


それが難し過ぎる女の取り扱いだったりもするんだよね

 

 

 

濃い色の空に自由気儘な真っ白い千切れ雲が急ぎ足で東へと向かい

そこを見事なコントラストでよぎる仲睦まじい二羽の真っ黒なカラス

 


そんなモノ達でさえ、何かに向かって進んでいるのに

俺にはまだ、目指すべき場所が見付からないなんて

愚かにも程があるんだよな

 

 

 

風のないベランダに

二人向き合い

しゃがみ込んだ

空き缶の中には

揺らめく炎を頂いた

蝋燭が佇んでる

 


群青の朝顔

鮮やかに胸に咲く浴衣姿が

真夏の記憶に刻まれて

線香花火に火を灯す

 


弾き出される

小さな小さな

閃光の弾けを

儚いねと

二人は見詰め合う

 

 

 

巨乳は暴力だ

美人で巨乳は重罪だ

 


見せ付ける様な服は

取り締まれ

 


ゆっさゆっさ揺れてるのを

俺達の視界に入れるな

 


谷間は凶器だ

 


綺麗な山は社会悪だ

 


触れない巨乳は全部偽物だ

 


ブラの食い込んだ脇の下は

ワイセツ物だ

 


背中から見て乳が見える女は

決して許してはいけない

 


巨乳なんて大嫌いだ

 

 

 

 


触れ合う唇が饒舌に

語り掛けて来る

会えなかった時間の

全ての不満と

怒りににも似た叫び

それはもはやキスとは

呼べやしなかった

 

 

 

上手に笑えない笑顔が遠ざかる

二人を仕切った硝子が夜景の

煌めきを反射して

キラリと光ったネオンの粒が

頬に添えたリングの奥で

幾つもの涙に見えたのは

きっと錯覚なんだろうな

こんな夜は始めてじゃない

だって、俺だって

硝子が歪み始めてる

ちゃんと見えるわけが

ないから

 

 

 

君が突然にキスで俺の口を

塞ぐのは

決まって君が不利な立場に

なった時

口喧嘩では滅多に勝てない

俺だが

このキスは俺の勝利の

証なのだ

 

 

 

心が想い出のデリートを

求めている

気持ちが

相手のバージョンアップを

望んでる

財布がメモリー不足に

悩んでる

だから俺は

今リセットボタンを

押そうとしている

 

 

 

彼女が眼鏡を外し

次の瞬間唇に襲われ

首に手が巻かれ押し倒された

慌てたけど応戦はした

抱き着かれて乗っかられた

甘い香りと女の匂い

押し付けられる体の柔らかさ

でもTVの続きが気になった

両頬を抑えられ

顔じゅうを舐められた

お腹の上に跨がって

何故か誇らしげに笑ってる

そんな夢見の朝だ

 

 

 

黒い縁取りで気泡が膨らんだ

頑丈な目玉焼き

レタスで表面を隠された食パンは

お皿の上を軽やかに滑り

カチカチと硬質な音色を奏でる

もはや、かつて白かった姿は

見る影もなく悲しい色合いが

緑のレタスとマッチして

コーヒー程は苦くない

妻の笑顔が眩しくて

今日も爽やかな朝が始まった