toshimichanの日記

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対糸  3

唇の鮮やかな赤さを見て

心の心拍数が跳ね上がった

上目遣いに誘われて

気持ちの血圧が一気に上昇した

なんだ俺って病弱なんだ

無抵抗だしチョロ過ぎる

不健康な恋心は

手厚い看護で

更に悪化するし

患部が固く硬直してくる

 


真っ赤な唇の治療で

あっさりと殺されそう

 


あっ

白い膿が出たら楽になった

 

 

 

夕べの夢は今朝には泡沫

微かな記憶を手繰り寄せても

ストーリーは再構築はされない

思い出し再編成した所で

脈絡のないつまらない話が

組上がるだけ

だけどこのウキウキした

胸の内は

また良からぬラブストーリーでも

観ていたはずなのに

覚えていないこの悔しさたるや

せめて夢位にはロマンスを

 

 

 

咥えたたばこに

サッとライターの火が灯る

テーブルにスッと灰皿が置かれる

グラスの雫を丁寧に細やかに

気遣って拭う

ソファーの直ぐ横に座って

膝に手を置くのは

止めてくんないかな

金を取られそうじゃんか

 

 

 

震える指先には似合わない

可愛い彩りのネイル

貴女の芯の強さと勝ち気な

性格を逆撫でした

 

 

 

認められずに流す涙は

負けず嫌いの悔しさなのか

掠れたごめんなさいは

謝ってなんかいないよね

そんな所も好きなんだけど

 


後で冷静になって素直に言う

ごめんなさいは

可愛いくてもっと大好きだよ

 

 

 

怯えながら差し出された彼女の

手は震えていた。

涙化粧の道化師は一生懸命に

笑顔を取り繕いながら

彼女を救える言葉を選び続け

その手を掴めずに躊躇って

しまった

やがて怯えは疑心に変わり

二人の手は結ばれる事なく

虚しい嘘に朽ち果てた

化粧が剥がれても

涙だった俺の化粧には

淋しさが残った

 

 

 

お礼の言葉が見付からず

幾つもの引き出しをかき回し

手に触れた光を差し出した

 


ビー玉にも似たその言葉には

諦めの気持ちがひび割れに

乱反射したバカヤローだった。

 


うん

頷く笑顔に添えられた指先に

ビー玉のキラキラ輝く欠片が

濡れていた。

 

 

 

波打ち際の冷たい砂浜を

二人で歩調を合わせて

延々と歩き続けている

 


時には波に足を

取られそうになり

しがみ着いては

また少し離れてみたり

 


手を取り合い

波から逃げたりと

二人の距離は変わるけど

結び合った心は

いつでも固く一つだった

 

 

 

孤独と言う名の一本道

だけどその道は活気があった

人々が行き交い

花やかなお店も立ち並んで

道端で談笑する旅人や

買ったばかりのお団子を

頬張りながら歩いてる人もいる

誰もが笑顔で明るく談笑し

楽しそうに集っていた

だから

孤独と呼ばれる道なんだと

つくり笑いで歩いてるのは

私だけじゃないと

 

 

 

女として

美しく咲いているからこそ

その証は毎月やって来る

面倒くさいね厄介だよね

痛いんだよね辛いんだよね

 


ごめんね

分からなくて

ごめんね

気付かなくて

だって貴女のその憂鬱は

俺の為に

でもあるんだから

理解出来なくて

ごめんなさい

そしてありがとう

 

 

 

感情を剥き出しにして

吐き出す言葉は

鋭い刃なんだ

受け取る相手の心が負った

傷口からの返り血を浴びて

青ざめたって

その時には

取り返しなんか

付きやしない

吐き出した刃は

己に弾き返って

来る事を知れ

 

 

 

我々は人として

この世に

産まれ落ちた瞬間から

何かを奪い続ける運命を

背負う

それは母から或いは父から

時間や愛情

そして

誰かと関わり続ける事で

その誰かの何かを奪っている

命とはそんな罪を犯し続ける

命とはその代償を払い続ける

生きる以上はその覚悟をする

生きている限りは逃れられない

 

 

 

勘違いするな 

強くなければ生きて

行けないのではない

生きて行く事自体が

強さなんだ

生きているだけで良い

その内に

絶対に心から笑い合える

誰かが隣に現れる

その人と

生きていけば良いんだ

何も難しい事じゃない

今は取り敢えず生きろ

ただそれだけで

あなたは強いんだ

 

 

 

今は、

自分の歩幅で歩こうよ

無理せず

自分のピッチで進もうよ

痛いなら

言葉で伝えればいい

頼れるなら

手を引いて貰おうよ

その人となら

色んな景色が

視れるはず

自分の足で

自分の目で

 


by 蜜男

 

 

 

私は

あなたが困っている時

苦しんでいる時に

真っ先に

手を差し伸べる人で

ありたい

だって

その為に私は

側に居るんだから

 

 

 

瞼を閉じれば何も見えない

耳を塞げば何も聞こえない

口を押さえれば話せない

人との繋りなんて所詮は

そんな物でしかないんだ

何も出来ないし

しては上げられない

 

心配になんて何の価値も

何も出来ないし

しては上げられない

心配になんて何の価値も

有りはしないし

意味を持たない

それがこの世界のルール

それが安心でもあるのかな?