toshimichanの日記

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中坊の夫婦感

中学の1年位の頃だったろうか?

当時付き合っていた彼女がいた。

付き合う切っ掛けは、

単純に小学校時代からの友達

だったからなのだが、

付き合い初めの頃の彼女は、

とてもお世辞にも可愛いとか

綺麗とは言えない女の子だった。

しかし、付き合っていると愛着

なのか、それとも成長期の

女の子の七変化なのか、

徐々に彼女が綺麗になって

行った。

そうなると、俺も彼女の事を

一人の女として意識し始めた

のだった。

つまり、なんとなくの結婚への

意識が芽生え始めたのだ。

まだ中坊のガキが考えてる結婚

などは、漠然とした想像の域を

でない戯言でしかないのだが。

 


こいつ(彼女)と結婚したら、

一生一緒に暮らしすのだろう

なぁなどと考えたりしてた。

と、同時に、夫婦と言う人間

関係に妙な好奇心が沸いて来て

町中で見掛ける家族連れの、

夫婦に目が行くようになった

のだ。

そんな中で、不意に疑問に思った

事があったのだ。

 


それは、道行く全く係わりのない

夫婦を見て、

この旦那は奥さんの何処が好きで

結婚したのだろうか?と。

時には、何でこんなにも理解の

域を越えたダメ奥さんとこの

ご主人はどうして一緒に、、、

 


他人事ながら腹立たしかったり、

どうして、こんな旦那にこんな

美人妻が、、、

などと羨ましかったりと色々。

 


そんな夫婦を見ていて思ってた。

夫婦である以上は、あの二人は

俺達と同じようにセックスを

しているんだと。

あの奥さんの体を、この旦那が

抱いている。

ええーっ、この奥さんの体に

性欲が沸くのか?

てか、したんだよなぁ。

子供がちっちゃいって事は、

最近までしてたって事

なんだよなぁ、、、

 


そんな目で街行く夫婦を眺めて

いた。

 


そんな夫婦を見ながら、

今手を繋いで歩いている自分の

彼女と比較していた。

俺的には、勝ち負けを着けた

かったのだろう。

勝敗が分かった所で現実に何の

変化ももたらさないのだが、

もしも、

この彼女と結婚したらと

仮定したら、俺達二人は他人

から見てどんな風に映るのかが

気になっていた。

 


それこそ、

付き合い始めの頃は、手を

繋いでいる事にすら、

ビジュアル的にアウトな彼女と

思っていたのだが、

半年、一年と経つ内に、彼女が

少女から女に変わり出し始めた

辺りからは、誰にでも自慢でき

る彼女へと変貌して行った。

 


かなり自慢の出来る、俺には

勿体無い程の良い女に成長して

しまった。

 


って事は、この俺の方が品定め

されている立場になっている

んだろうな。

と、急に肩身が狭くなった。

そう、俺は人の事が言える様な

立場の男ではなかった。

そもそも、彼女が居るって事が

奇跡的な位に醜男なのだ。

彼女が可愛くないなんて言える

様な立場の男じゃないのだ。

 

 

 

そうなると、勝敗なんか着けて

る場合ではなくなってしまった。

 


勝負は全戦全敗に決まってる。

だって、大好きになって

しまったからだ。

彼女以上が居るわけがなく

なった。

そう、何よりも俺達は

若かったから。

と、言うよりも幼かった。

どう見ても夫婦になんか見える

分けがなかったからだ。

彼女がどんなに濃いメークを

して、大人びたファッションを

した所で、どう頑張ったって

高校生止まりで、どう

間違っても夫婦になんかは

見えやしない。

 


世の中には、こんなデータが

ある。

既婚者の7割の夫婦は一番

好きな人とは結婚して

居ないそうなんだ。

そして、その内の8割の

夫婦は、パートナーに対して

大きな不満を

抱いてはいなくて、

恋愛と言う意味ではなくて、

もっと安定した違った意味での

幸せを掴んでいても、

尚、一番好きたった人と結婚

出来なかった事に後悔して

いるんだと。

 


このデータがどれだけ信用でき

るのかは定かではないが、

あの頃の中坊だった俺に

取っては、手の中にある幸せ

だけが唯一の存在で、

全てだったから、

早く、結婚可能な年齢になって

所帯を持ちたいなどと願って

いたのだった。

 


今、思えば、中坊で、

やりたければやりたいだけ、

好きな事をさせてくれる自分の

彼女がいたなんて、

そんな後ろ指を指される様な

非行少年少女が、

生意気に夫婦に憧れていた

なんて、ふざけてるにも程が

あったんだなと、染々と反省し

ている今日この頃です。