toshimichanの日記

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羅列詩 1

綺麗な形のクモの巣に

朝陽が織り成す

キラキラと輝く

雨粒のダイヤモンド

 


濡れた路面に貼り付いている

まだ青い落ち葉を数える様に

二人でならんで歩いた

 


朝の意味をぼやけた頭で

反芻して

手を繋いでいたのを忘れ

言葉が濡れた

 


そんな事はないんだと

否定を口に出せずに

ただ「うん」とだけの返事に

立ち止まる君は

ダイヤモンドに負けない

雨粒を頬に飾り

手を解く

 


悪いのは俺だけでいい

泣く理由なんて

君にはないんだから

直ぐそこに眩しい青空が

君を待っている

 


翼が欲しいのなら

願いを唱えれば良い

言葉にする事が

叶える為の

一歩目の歩みになるんだ

自分への励みになるんだ

 


足元に落とした

ため息の足枷が

錆びる様子を眺めていても

何も始まらない

何も伝わらない

憐れみを乞う様に

俺に視線を向けたって

差し出す腕は

頑なに払い除けるくせに

助けての言葉を呑み込んで

胸が張り裂けそうな

痛みだけを膨らませてる

 


くらくらと目眩に歩調が

乱されて

赤く歪んだ志し

汚れた壁に寄り掛かっても

休める場所はそこじゃない

 


君の眼で真っ直ぐに

撃ち貫ける弾丸は

誰かの心の間違いを

砕き散らして虹にする

その彩りを持っている

振り向いて

投げ掛ける視線の照準に

俺の過ちがあるのなら

躊躇わず

そのトリガーに託したい