toshimichanの日記

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やっぱりね。

鋭く尖った切先を輝かせている

貴方の言葉に怖れていた。

どんなに固く必死に閉ざした

私の心でも

いとも簡単に突き刺して

しまうのでしょう。

 


もしも、貴方に少しでも

躊躇える気持ちがあるのなら

私の眼差しに気付いて欲しい

貴方に向けられている

この恐怖を

お願いだから読み取って

 


冷たい刃(やいば)の先に

結露する雫は貴方の

涙なのではないのですか

 


もう、私はここで

終わりなんですね

あの日の出逢いの時に

気付いていました

貴方の持っている

その秘めた殺意にも似た

優しさはやがて

私にも向けられる

 


そして、いつか

こんな冷たい刃となって

私の浮かれた心を

貫くのだろうと。

 


覚悟なんてできはしなかった。

出来るわけなかった。

だって、いつでも貴方は

悲しそうだったから、

支える事で精一杯で

私にはそれが全ての愛。

 


いつか貴方が救われます様にと、

少しでも

暖かい伊吹に包まれます様にと

願って、

私は側に寄り添って、

出来うる限りの真心を注ぎ

続けていた積りだったけど、

届かなかったみたいですね。

 


解っていたけど

こんな日がくる事なんて

今更驚いてはいないけど、

でもやっぱり、

その言葉が私へと

手向けられると知った時、

積み重ねて来た私の思いは

何一つ貴方には届いて

いなかったのが哀しくて、

無力な私の愛を自覚を

せざるを得ません。

 


やはり私は、

許されないのですね。

 


突き放す様な冷たい言葉。

貴方に未練など微塵も

残させない残酷な比喩は

 


やっぱりね。