toshimichanの日記

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あっさりとした愛

「愛してる」
と言う、陳腐な言葉がある。
勿論、愛なんか目に見える様な実態などない。
だけど、自分の気持ち、心には、
確実に実在感のある感情。
一方、愛しています。
の、言葉を手向けられても、
自分の心には、
その度合いや実感は、なかなか
瞬時には、伝わっては来辛いものだ。

例えば、
熱し易く、冷め易い女と
なかなか冷めない男の恋愛が
結び付いた場合。
「愛してる」の賞味期限が違う事に
大きな問題が生じる。

それが、互いに結婚適齢期だったり
すれば、結婚をしてしまうのだろう。
しかし、賞味期限の違いで夫婦仲は
その内に良くはなくなる。

燃え上がり易く、
冷め易い女の恋愛とは、
燃え上がった質量の分だけ、
避ける質量が同じになる為に、
その感情は憎しみや恨みに
変化し易かったりする。

一般論的に、
女の恋愛は、上書き保存されて
男はメモリー保存される。
と、言われている。
女は恋愛を繰り返しても
過去は引き摺らずに、
リセットをして
新たな視点を持てるが、
男は、次の恋愛に移行するまでには
過去にしてきた恋愛を昇化して
克服しなければ、心が解放されずに、
過去の女との比較に悩まされる事が
多くなってしまう。

そんな特性を鑑みずに、
一時的な感情で夫婦になり、
勢いで子供を作り、
家庭を築いてしまったら、
愛されない子供、
虐待される様な子供が、
存在してしまうのだ。

子は鎹(かすがい)と言う言葉がある。
夫婦仲が良くなくても、
愛し合っていた時に生まれた子供は、夫婦二人に取っても大切でいとおしいのだ。
だから、少し位の仲違いがあったとしても子供の為に夫婦を繕いながら暮らしていられる。

しかし、その鎹の力が及ばずに残念ながら離婚に至るケースも少なくはないはず。
元々、恋愛体質を持っている人ならば、出逢いのチャンスは、また再び訪れ再婚に至ってしまったりする。

覚めてしまった元夫の子供を
連れて、
新たに燃え上がってしまって、
間違った男に身を託してしまうと、
今、社会問題になっている、
児童の虐待に繋がってしまう。

そこに元夫の不甲斐なさが
表立って報道されないのは、
母親と間違い男の虐待だけが
浮き彫りにされてしまってるだけで、
元夫に罪が無い分けではないのは、
明白なのだが、何故か報道は余りされはしない。

私の友人に離婚した奴がいる。
まあ、上記の様な理由で
嫁が子供を連れて離婚した。
子供が幼稚園の頃だったと彼は
話す。
それ以来、現在、子供は短大を
卒業した・・・・らしい。
と、言う。
離婚してから、養育費だけを振り込み
嫁とは、電話で数年に一度位は、
話しをすると、さらっと言う。
やっと養育費から解放されるよ。
と、なんの臆面もなく、
酒を飲んでくだを巻く彼。

元嫁に会わないのは、何となくは理解出来るのだが、自分の子供にも全く何十年間も会って居ないと聞いた時は、流石に彼の人格を疑ってしまった。
と、同時に、その離婚の原因が見えてしまった様な気がした。

自分の子供に会いたいと思わない人って、つまりは子供に愛情がないって事で・・・・・
こんな男が虐待をするのだろうな、と、世間を騒がせている虐待死をする奴の素顔を垣間見ている様な恐怖を感じた。

娘さんをどう思っているのか。
娘さんは、この父親をどう捉えて
いるのか。
その母娘は、どうしているのか、
私の知る由もない事だ。

そんな彼を哀れんでいられる様な
立場の私ではないのだ。

家内とは、まあ、夫婦仲は良い。
と言える。と、思う。
そんな私も過去は沢山あり過ぎて、
引き摺っているものが矢鱈に多い。
色んな過去を汗だく、血塗れに
なりながら、家内と出逢った。

過去と比べると、家内とは大恋愛を
した訳ではない。
私は、幸か不幸か過去に、
どうしても結婚したかった女性が
二人?居て、その二人と同棲を
してきた。