toshimichanの日記

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転んだの。

躓いて転んだ。

立ち上がれなかったんだよね、私は。

痛くて苦しくて、

そしてみじめでさ。

消えて失くなってしまいたかった。

誰も助けてくれないと感じていた。


誰からも無視をされて

相手がいなくなってしまった。

なんて言う

孤独感と言うよりも、

もっと、何もない空白の空間に

たった独りの殻の闇に泳いでた。


浮遊している内に、

痛みも、みじめさも無くなって、

何もかもが失くなってしまったの。


食べて、寝ていれば、

月日は勝手に過ぎて行って

私は死ななかった。

死のうともしていなかったのね。

もちろん、

生きていたいなんて

考えもしてなかった。




ある日、

排尿の後に

ふと指先が触れてしまった

その部分に落雷が落ちたのね。

それからは、何も考えずに、

何もかも棄てて

夢中になって果てる事だけに

私の日々は費やされて行ったの。




生きているって、

イキ続ける中に見い出して、

指先は常に自分自身を煽って

あえぎ続けていた。




夢中になれたのね。




そんな時に、

貴方に逢えた。




落とした財布には

現金や免許証、クレジットカード

私のあらゆる情報が

納めされていたから

諦めていたのに

何一つ手付かずに届けられていて

不思議とさえ思ってた。



お礼なんて考えもしてなかったの

拾った物を届けてくれた、

それだけの人。


実際に

中を見ていなかった証拠もなければ

私の情報を写した証拠もない。

何処の誰とも知らない他人。

だけど、

中身を確認した方の

強引で必要以上な、

威しに負けて、

私は、貴方に逢えた。




私は躓いて転んだ。

その場所に戻されてしまった。

またあの痛みを

もう一度、

味合わなければ駄目なんだと

貴方から教えられたんだ。

同じ場所に立ち返って、

同じ痛みを受け止めてから、

立ち上がるべきなんだと、

貴方から学んだ。



私の指が常に触り続けていた

その場所は

今では、

貴方の居場所になって、

痛くて、苦しくて、

みじめな自分が

幸せで仕方ないんだ。