toshimichanの日記

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串の輝き 1

先日のデートの途中に、何気なく立ち寄ったアウトドアーショップで、
どこからか見付けて来たのか、彼女がバーベキュー用の串を持って、にこにことしがら俺の元に戻って来たのだった。
「ねえねえ、これこれ」
嬉しそうな笑顔だった。
俺は、まさかマンションのベランダでバーベキューでもやりたいと言い出すのではないのかと、少し心配をしていた矢先。
「こんなのだったよね。
ほら、この前に観たAVで使ってたヤツって」
楽しそうに、明るい笑顔を向けながら持っている長めで太い串をくるくると小さく回しながら言い出したのだった。
そう、数日前に海外の過激なSMサイトを二人で見ていた時に、こんな金属製の串で乳房を真横に貫くと言う残忍なプレーを観ていたのだった。
そう言えば、あの時の彼女は、
「あれ、凄いね」
「でも意外と痛くは無さそうだよね」
「今度やってみようよ」とか
言っていた事を思い出した。

まるで、欲しかったおもちゃでも見付けたかの様な、嬉しそうな顔をして、彼女は手にした串を自分の乳房の膨らみに刺すような仕草をするのだった。
この二人の、そんな光景は端から見たら、どう見てもバーベキューへ行く計画中の恋人同士にしか見えてないのだろうと思った。
しかしながら、実際には、彼女が自分の体を傷付けて貰う為の凶器を選んでいるだなんて、一体誰が想像出来るのだろうか。