toshimichanの日記

ブログの保管所

色気の元

女は抱かれ続けていなければ、 その真価を現す事ができない。 身のこなしや歩き方にも、 日常の抱かれ方の仕上がりが 表れる気がする。 抱かれている女の所作には 色気が纏われている。 夜に磨かれている女は 昼間にその輝きを醸し出す。 しかも、夜の満足度…

豊胸

珍しく薄暗くした部屋のベッドの中で いつもの様に 手のひらで掴んだ 馴染み深い彼女の乳房 えっ、、、 あれ? あれれ! なんか何時もと違う。 全然違う。 てか、 何時ものように、 手のひらの中に スッポリと収まらない。 なんか、 大きさが増してるじゃん…

LINE

午前2時 LINEの着信音に 思わずスマホを手にする あの人からの着信に 何故か胸が高鳴った あれ? 何で私、 こんなに嬉しいんだろう もしかして ときめいてしまってるの? スライドした画面には たった一行の書き出し表示には 「ごめん、こんな時間に」 の文…

書いただけ

蜩の輪唱が深い緑の湿度に染み込んで 空気を淡い哀しみ色に染め上げていた。 遊歩道に覆い被さる様に張り出した 逞しい幹の枝葉が微かな風に揺らいで 路面を撫でる影が足元で遊んでいる。 「もう、無理なのかな?」 長い月日を共に過ごして来た、 聞き慣れて…

続、リング

まんじりともせずに、 色のない、 音もない空虚の中に ぽつぅ~んと独人。 届けられた手紙の内容に 心を葬られたままで 己れの所在を喪っていた。 「まさか」 受け止められるはずのない内容を 否定するでもなく かと言って 認められもしなかった。 遠い昔の…

生理

俺は、どんな間違えを犯したとしても決してイケメンなどと言う部類の種族には属する事などはありえない。 見た目として人並な部分と言えば、175センチ、60キロ前後の体重を高校時代から現在に至るまで保ち続け、不摂生中年男性に有りがちなお腹ぽっこり…

無闇矢鱈

すくい取る様に、俺はそのため息を手のひらで受け止めたんだ。 微かな温もりすら感じられる、そのため息が指の間からぽろぽろと零れ墜ちて行くのを塞ぎ切れなくて、どんどんと気持ちが荒んで行くのを感じてしまっていた。 綺麗な黒髪の旋毛をぼんやりと眺め…

七夕の夜に

仰ぎ視る満天の星空。 この地上から確認できる一つ一つの星の全てが名前を授かっているのだろうか? ベガはこの数千億とも思われる星屑の優雅な大河の流れの中にいるはずの、たった一つのアルタイルを探し出す事ができるのだろうか。 今、見えている星々の輝…

磯は、

遥か高みの真っ白な雲がどっしりと腰を据えて留まっている。 その下層をブチブチに千切れた軟らかそうな綿雲が形を変えながら忙しなく東に流れて行く。 今日磯は空模様の慌ただしさとは別世界の様に風が穏やかで、海面は凪いでいた。 長い磯竿と投げ竿の二本…

あぢぃ

ねぇ!ちょっとちょっと、太陽が熱いんですけど。 家の中にある、テーブルとか家具とか、そこら辺にある物全部が触って みたら体温より熱くなってるんですけど。 もたれ掛かってた壁が、ちょっと背中を離してたら、温かいって感じるって事は、俺の体温よりも…

桜祭り

暖かくなって春本番 でも、まだ日影にずっといると 風に冷たさを感じる季節だね。 それでも こうやって手を繋いで 歩いていると 少し汗をかくくらいの陽気だね。 言葉にもせず、 挨拶も満足に交わさないまま ただ、ぶっきらぼうに近寄って 差し出された手を…

Twitter語録

一緒にいたい ただ側にいて 貴方の役に立ちたいの お前が 何の役に立つんだよ ついうっかりと出てしまった 売り言葉に買い言葉だった 一瞬にして曇る表情と 溢れ出す涙 打ち消す為の言い訳が 雪だるま方式に膨れ上がり 取り返しの着かない 結果を招いてしま…

鈴の悪戯

男性諸氏ならば、何%かの方々にはご賛同頂けるかと思います。 かくいう私目の友人の数名に確認した所、僅かでは御座いましたが、同胞がいてくれました。 いわゆる、座るタイプの洋式トイレで立ったままで用を足す場合の話しで御座いますが、、、 先ずは触り…

淫獣

丁度いい塩梅に酔っ払っている彼女が堪らなく大好きなんだ。 果てしなく淫乱に、剥き出しの性癖をタガが外れたように際限なく吐露をし続けて絡み着いてくる。 普段使いの、ちょっと内気で、ともすると清楚系にさえ分類されるような淑やかさからは、とても想…

金がモノを言う

ウォールナットの一枚板でできたカウンターテーブルの向こう側に、ちょい足し料理を追加できるように、ちょっと小ぶりのキッチンが設えて(しつらえて)ある。 広さ的には、一人暮らし用の広めのアパートに備え付けてあるキッチンと同程度の、普段使いでも充分…

意味はありません

大切な人を大切にするのは、簡単な様でそれに徹する事は中々できるものではない。 己を愛す様に大切な人を大切に扱い続ける。 この難しさとは、「大切な人」が特殊な位置関係にあるからに他ならない。 自分を大切にする事に関して、日頃自分では特に気を使っ…

Desire

常にくっついて 寄り添っていて欲しのね。 ずっと 見つめ合っていたいし、 なんでもして上げたいし 何だって 許してしまいそうだよ。 いつも あれを触っていたいし、 私のも触られていたい。 いつまでも 貴方を感じていたいし、 貴方に酔っていたいのね。 し…

ねぇってば

暑く湿っぽい夏風がカーテンを揺らしながら吹き込んでいた。 寝転んでいた顔に降り注ぐ、途切れ途切れの陽射しが眩しくて、片手で目蓋を覆い隠さずにはいられなかった。 「ねぇってばっ!」 退屈な時間をもて余した彼女が、俺の真横で少し不満化な声を掛けて…

日々是平穏

そろそろ家を建て替えようかなぁ~。 なんて、漠然と緩やかに思考を巡らせている今日この頃。 先月の中頃に草刈機でキレイサッパリと刈ったはずの夏草が、可愛いらしい白やピンクの花を咲かせながら風に靡いて、その合間を野良猫さんが楽しげに走り回ったり…

その10分間

その涙の訳を俺は聞けない。 聞いてはいけないんだ。 もしも、 この空気感を読み取れずに 安易に尋ねてしまったら 俺は、 ここには居られなくなってしまう 気がしたんだ。 10分後の俺は、 君の隣に座り、 肩を抱きながら 慰めていられるのだろうか。 だっ…

苺月

夜空で満つる月より 降り注ぎし明光 あからさまに照らされし 目映き白さを誇る柔肌の双曲線 その中央に 闇を排除せしめた 双葉の花びらふた枚(ひら) その合わせより湧き出したる 紅蜜の血潮 筋となり流れ出る 真紅の赤を滲ませし女陰は 正に苺の如き艶を放ち…

なんでもない昼下がり

明け放った窓から 5月の乾いた風が吹き込んでいた。 オレンジ色を基調にした 明るく暖か味のある 色彩のカーテンが フワリと風を孕み、 途切れ途切れの陽射しを 寝転んでいる彼女の寝顔に 輝きを届けていた。 閉じた瞼をくすぐるように 前髪がユラユラと揺…

取り説

自分のトリセツを書いてみよう。 某noteと言うサイト内の極一部分の方々の間で、今流行っている、表題にある自分の取り扱い説明書なるもののフォーマットに添って、安易に書いてみた。 目次 • 「強み」 • 「集団」 • 「コミュニケーション」 • 「欲」 • 「テ…

コインランドリー

同棲初日の夕方。 引っ越しの荷解きが 一段落着いたので、 アパートから歩いて 5分足らずの銭湯まで ランドリーバッグをぶら下げて 二人手を繋いで歩いて来た。 銭湯の直ぐ隣には コインランドリーがある。 「私は一時間近く掛かるから」 と言うので 彼女に…

投稿?

このサイトやあっちのサイトと幾つかの投稿サイトに登録をして置きながら、ここ数ヶ月間は全くと言っていいほど何も書いていない。 登録してあるサイトが幾つもあるために、「暇潰し」と言ってしまっては作者様の御歴々には大変失礼に当たりますし、お怒りを…

丑三つ時

午前2時。 寄り掛かっている背後の ベッドから 規則正しく繰り返す寝息が 夜更けのしぃーんとした 微かな耳鳴りのような閑けさを 呑み込んで 心の奥底へと 直接送り込まれて来る ふつふつとした 正体の知れない安堵感の中で ゆっくりとした時間が流れている…

おデート

ねぇ、・・・・・ 今日は、・・・・・ 手を繋いで歩くって・・・・・ 恐る恐る差し出した左手が彼女の目の前で、戸惑いながら握手をする相手を探していた。 長い長い3秒の間に、彼女の表情が見る見る内に変化して行くドラマが、目の前で繰り広げられていた…

竹の子の季節

随分と長い間、投稿と言うか、文章を書くと言う事から遠ざかっていました。 別に体調を崩したとか、災難にあった分けではなく、なんとなく気持ちが言葉にならないような、春先にありがちなぼんやりとした気分が持続してまして。 それに付け加えて、ここ2ヶ…

書いた物

「誰か」に向けて書いている分けでもなければ、「みんな」に向けて書いている分けでもないんだ。 そう、俺は基本的に不特定多数の皆さんに読んで貰おうとはしていないで書いてしまっている。 自問自答?と言う分けでもない様な気もするし、自分へ向けてのメ…

女の怖さ

最初に女の恐さを知ったのは、中学一年の夏だった。 小学時代の同級生に告白されて、断った。 小学生の頃は仲良く親しかった友達だったが、顔はお世辞にも可愛いくはなく、いわゆるブスと呼ばれる部類に属していた。 俺に取っての彼女の存在はあくまで、同じ…