toshimichanの日記

ブログの保管所

2022-01-01から1年間の記事一覧

とどけ

俺の両肩を床に押し付ける様に、彼女の両腕が押さえ込んでいた。 上で跨がっている彼女の中にいる俺は、かれこれ10分前に一度果ててしまっていたんだ。 西側のビルとビルの間に、未だ衰えを見せない太陽がギラギラとした暑い陽射しを投げ掛け、彼女の長い…

サキュバス

マンションの入り口までは、色々な物事を考えていた様な気もしていたし、或いは、これから何をするのか、俺はどうして拉致られているのか等は全く何一つ考えずにすたすたと引っ張られて来てしまった様な気もしていた。 入り口の前に到着してみたら、腰を後ろ…

マカロン的な幸せ

居間の方から娘と家内のやかましい話し声が聞こえている。 居間と俺のいる部屋の間には、4畳半の寝室を隔てているのに、二人の笑い声はきゃっきゃきゃっきゃと俺の耳にまで届いていた。 ボンヤリとなんだか幸せなんだなぁとしみじみと思いながら、 夜間に録…

ナウなヤングの

他人の怒りや感情の高ぶりを感じ取れない。 他人が怒っている事に対して自分に向けられている感情や危機感を読み取ろうとしない。 学校内で上級生を敬わなかったり、部活の先輩を見習おうとしない。 会社の先輩や上司から仕事を教えて貰っている身の上なのに…

美紗絵との出会い

はっきり言って、めんどくさいです。 特に意味もなくストーリーもありません。 ふと思い出した過去の自分の記憶を繋ぎ合わせて、ただ長いだけの駄文にした自分史ですので、うかつに読んでしまうと不快に感じるかも知れませんが、責任は取れませんので宜しく…

お盆休み

こんな世の中(コロナ騒ぎ)になる前は、13日の午前中には親戚一同の集合が終えて、昼前にお坊さんが訪れて来てくれて、仏壇の前でお経を上げて貰いながら全員が鎮座してお線香を上げて、 その後にみんなで昼食を食べながら御歓談。 お坊さんは食事を終えた…

結局は羨ましいんだ

妊娠を経て出産をするってのは、女性の持っている本来の特権だよね。 あっ、それを成し得ない女性を差別や軽蔑してる積もりはないんだよ。 これはあくまでも一般論ではなくて、 馬鹿な奴が考えなしに書いている戯れ事だから、偏見野郎と罵って頂いても結構で…

空き缶

道端に転がっている空き缶を蹴る様に、 俺は投げやりに「さよなら」と放った。 けたたましく カランカランとアスファルトの上を 飛び跳ねながら、 空き缶は 俺から遠ざかって行く筈だった。 なんの未練もなく、 大した思い出すら残さずに 去り際の一瞬に 幾…

昔の趣味

24色のパステルで そろそろ 草影で鳴き出した 虫の音色を背景に 夏の夜空の 朧気な月を描こうと 思いたった。 やっと熱気が鎮まり 刺々しさが失せた 草間を抜ける涼風を 感じながら 開いた白紙に 感じるがままの色を 走らせていた。 「絶好に邪魔はしない…

第7波

貰原中央総合病院では今、第7波と呼ばれる流行り病に掛かった患者がわんさかと押し寄せて来ていた。 病床数8000を越えるマンモス総合病院と言えど、内科に割り振られた病床の殆んどは、この流行り病の患者に埋め尽くされてしまい、残りは僅かになってし…

ただやりかったんだ

たった今、俺は彼女から愛されているんだと、怖いくらいに感じてしまっている。 嬉しくて、爪先から頭の天辺にまで沸き立つ様な鳥肌が駆け上がって来るのを感じている。 俺はこの昂りをどの様に記憶に留めて置くべきなのだろうか。 どんな色彩でどんな香りを…

駄文、酷暑

あの日も、こんな死にそうなくらいにドチャクソ暑い夏の休日だった。 寂れた漁村の海岸通りをかげろうに揺れる逃げ水を追い掛けながら、4人でふらふらと歩き続けてた。 こんな暑い日には海水浴がしたかったけど、時期的にまだ海開きはしていなくて、しかた…

ついったぁ

ふわりと風を孕んだロングのフレアースカートの中に、じゅくじゅくとした発散し切れない滾る欲情を閉じ込めて、 君は、さもあらんと言わんばかりに颯爽と去って行った。 君を苛んでいた俺の唇の周りにはまだ、ねっとりとした確かな余韻と僅かな悔しさだけが…

独り言を呟く

ここにきて、突然ですがtwitterと呟きの一気載せの暴挙に出ます。 過去物も含んでいますので、長い、くどい、つまらない、意味が分からない、どゆー事?、止めてくれ。 等が御座いましょうが、私は聞く耳を持ちませんので悪しからず。 僕の顔の上を跨いで行…

綺麗なんだ

指先の動きがしなやかで 髪の毛、一本一本の毛先にまで その女の美しさの意味が輝いていた。 吐息にあしらわれた言葉が ダイレクトに心をとろけさせ 何一つ抗えやしない。 麻痺と言うよりも 消失した理性は その女の前では 乳飲み子と化してしまう。 かと言…

君の言う

君言う、「会いたい。」 って言葉ってさ、 して欲しい。って意味だよね。 君の言う、「寂しい。」 って言葉ってさ、 自慰だけじゃ 処理仕切れない疼きに 困ってる時だよね。 君の言う、「好き。」ってさ、 俺の事が好きって言ってるんじゃなくて 俺が見極め…

ペットボトル

500ミリリットルのペットボトルの飲み口の細く撫で肩の付近ですら入らなくて、手こずりながら無理矢理に押し込もうと、先ほどから10分近くは努力をしていたんだ。 余り無理矢理に力を入れると、痛がったり、苦しんだりして上の方へと逃げてしまうし、喘…

色気の元

女は抱かれ続けていなければ、 その真価を現す事ができない。 身のこなしや歩き方にも、 日常の抱かれ方の仕上がりが 表れる気がする。 抱かれている女の所作には 色気が纏われている。 夜に磨かれている女は 昼間にその輝きを醸し出す。 しかも、夜の満足度…

豊胸

珍しく薄暗くした部屋のベッドの中で いつもの様に 手のひらで掴んだ 馴染み深い彼女の乳房 えっ、、、 あれ? あれれ! なんか何時もと違う。 全然違う。 てか、 何時ものように、 手のひらの中に スッポリと収まらない。 なんか、 大きさが増してるじゃん…

LINE

午前2時 LINEの着信音に 思わずスマホを手にする あの人からの着信に 何故か胸が高鳴った あれ? 何で私、 こんなに嬉しいんだろう もしかして ときめいてしまってるの? スライドした画面には たった一行の書き出し表示には 「ごめん、こんな時間に」 の文…

書いただけ

蜩の輪唱が深い緑の湿度に染み込んで 空気を淡い哀しみ色に染め上げていた。 遊歩道に覆い被さる様に張り出した 逞しい幹の枝葉が微かな風に揺らいで 路面を撫でる影が足元で遊んでいる。 「もう、無理なのかな?」 長い月日を共に過ごして来た、 聞き慣れて…

続、リング

まんじりともせずに、 色のない、 音もない空虚の中に ぽつぅ~んと独人。 届けられた手紙の内容に 心を葬られたままで 己れの所在を喪っていた。 「まさか」 受け止められるはずのない内容を 否定するでもなく かと言って 認められもしなかった。 遠い昔の…

生理

俺は、どんな間違えを犯したとしても決してイケメンなどと言う部類の種族には属する事などはありえない。 見た目として人並な部分と言えば、175センチ、60キロ前後の体重を高校時代から現在に至るまで保ち続け、不摂生中年男性に有りがちなお腹ぽっこり…

無闇矢鱈

すくい取る様に、俺はそのため息を手のひらで受け止めたんだ。 微かな温もりすら感じられる、そのため息が指の間からぽろぽろと零れ墜ちて行くのを塞ぎ切れなくて、どんどんと気持ちが荒んで行くのを感じてしまっていた。 綺麗な黒髪の旋毛をぼんやりと眺め…

七夕の夜に

仰ぎ視る満天の星空。 この地上から確認できる一つ一つの星の全てが名前を授かっているのだろうか? ベガはこの数千億とも思われる星屑の優雅な大河の流れの中にいるはずの、たった一つのアルタイルを探し出す事ができるのだろうか。 今、見えている星々の輝…

磯は、

遥か高みの真っ白な雲がどっしりと腰を据えて留まっている。 その下層をブチブチに千切れた軟らかそうな綿雲が形を変えながら忙しなく東に流れて行く。 今日磯は空模様の慌ただしさとは別世界の様に風が穏やかで、海面は凪いでいた。 長い磯竿と投げ竿の二本…

あぢぃ

ねぇ!ちょっとちょっと、太陽が熱いんですけど。 家の中にある、テーブルとか家具とか、そこら辺にある物全部が触って みたら体温より熱くなってるんですけど。 もたれ掛かってた壁が、ちょっと背中を離してたら、温かいって感じるって事は、俺の体温よりも…

桜祭り

暖かくなって春本番 でも、まだ日影にずっといると 風に冷たさを感じる季節だね。 それでも こうやって手を繋いで 歩いていると 少し汗をかくくらいの陽気だね。 言葉にもせず、 挨拶も満足に交わさないまま ただ、ぶっきらぼうに近寄って 差し出された手を…

Twitter語録

一緒にいたい ただ側にいて 貴方の役に立ちたいの お前が 何の役に立つんだよ ついうっかりと出てしまった 売り言葉に買い言葉だった 一瞬にして曇る表情と 溢れ出す涙 打ち消す為の言い訳が 雪だるま方式に膨れ上がり 取り返しの着かない 結果を招いてしま…

鈴の悪戯

男性諸氏ならば、何%かの方々にはご賛同頂けるかと思います。 かくいう私目の友人の数名に確認した所、僅かでは御座いましたが、同胞がいてくれました。 いわゆる、座るタイプの洋式トイレで立ったままで用を足す場合の話しで御座いますが、、、 先ずは触り…